子どもを救うため4階まで素手で駆け登った「スパイダーマン」

誰かの命が危機に瀕しているときは、一刻の猶予も許されません。ママウドゥ・ガッサマという名の若い男性も、それをよく知っていました。 ママウドゥは数日前パリで、自らの命を危険に晒しながらも、見事1人の幼い命を救いました。彼の勇敢な行動は世界中の多くの人に衝撃を与え、世界中から賞賛の声が上がっています。

Youtube/Dominic Labelle

パリ北部の18区で5月26日土曜日、まるで映画のワンシーンのような救出劇が繰り広げられました。午後8時、通行人が集合住宅の4階のベランダからぶら下がる小さな男の子を発見しました。すぐに救急隊が呼ばれましたが、22歳のマリ人男性の方がスピードで優っていました。男の子が命の危険に晒されているのを見た瞬間、躊躇うことなく集合住宅のバルコニーによじ登ったのです。

Youtube/Dominic Labelle

「頭の中は空っぽでした。大勢の人が叫んでいて、通りには車のクラクションが鳴り響いていました。走って道路を渡り、建物によじ登ったのです」と語るママウドゥ。そしてわずか40秒後、幼児の元にたどり着いた男性は、男の子をバルコニーにひき戻して一緒にアパートに入っていました。アパートに入ったママウドゥは、両親が不在だったことに気づきます。

Youtube/Dominic Labelle

「男の子を助けたとき、本当は怖かったんです。やっと地に足をつけることが出来たとき、震えが止まりませんでした。立つことすら出来ず、しばらく座っていました」とママドゥ。

Youtube/Dominic Labelle

もちろん彼の勇敢な行動はをメディアは見逃しませんでした。驚くべきスピードと技巧でバルコニーを何階も登った彼には、「18区のスパイダーマン」(事件現場がパリ・18区だったため)というあだ名がつけられました。しかし、物語はこの後思わぬ展開を見せます。

Youtube/The Star Online

フランス大統領エマニュエル・マクロンが28日、ママウドゥを仏大統領官邸のエリゼ宮に招き、面会したのです。ママウドゥは面会の場で「勇気を称える勲章」を授与されました。さらに、フランスの帰化市民権の授与も決定。彼は数ヶ月前、フランスに移民としてやってきたそうです。

こちらの動画で通行人が撮影した救出劇をご覧頂けます。ちなみにこの動画は、すでに300万回以上再生されています。

勇敢な行動で幼児の命を救ったママウドゥに脱帽です。決して誰にでもできる行為ではありませんが、彼のような「ヒーロー」が私たちの社会には必要なのかもしれません。

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