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ジーンとくる話

骨と皮になっても生き続けたハスキー

バリ島では、病気や栄養失調の野良犬は日常の光景のひとつ。数多い野良犬のうち、ほんの一握りの犬しか新しい里親を見つけることができないのが現状です。インドネシア政府はより多く資金を動物保護施設に投入し、伝染病のリスクを減らそうと努力を重ねています。こうした政府の対応もあってか、ペットが苦しい思いをするのを見たくないという個人の活動家が年々増加傾向にあります。

ある日、リコ・ソージアルトは仕事から帰宅途中、ひどく痩せこけたメスのハスキー犬を目にします。あまりにも酷い状態の犬をリコはそのままにしてはおけませんでした。

ホープと名付けた犬の健康状態は悲惨なもので、毛が生えていない箇所が多く、痩せこけて骨と皮だけになっていました。人の助け無しでは、この犬が生き延びる可能性はほぼ0のように思えました。

リコはホープを家に連れて帰り、愛情を注いで、この犬をまた元の状態になるまで育てようと決意しました。動物病院に何度も通い、グルーミングをせっせと行い、栄養価の高いドッグフードをたっぷり与えました。そしていつしか、犬のホープは元の美しい姿へと変身していきました。

ホープは常にリコに忠実で、彼の側から離れようとしません。リコは他にも4頭の犬を飼っているので、ホープが遊び相手に事欠くことはありません。

今では氷のように透き通ったブルーの瞳だけが、リコが通りで拾った虐待を受けた犬を思い起こさせます。

驚くような変身ですね!ホープが親切で心優しい人に出会えて良かったです。これからも元気ですくすく成長していくことを、心から祈ります。