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オムツを咥えて赤ちゃんを燃え盛る家から救い出したピットブル

獰猛で危険な犬種といったイメージをもたれがちなピットブル。実際にピットブルに襲われる痛ましい事件は後を絶ちません。筋骨隆々の見た目からも強く怖そうな印象を受けがちですが、実はとても忠誠心の強い賢く優しい犬種なのです。

確かに、闘犬として作り出された犬種のため本能的に突発的な攻撃性、高い闘争心を持ち合わせてはいますが、ピットブルの気質や特徴をしっかり理解し愛情深く徹底的に訓練することで人懐っこく忠実な心優しい愛犬へと成長するのです。

雌のピットブル「サシャ」のある行動からも、ピットブルがいかに家族思いで忠誠心の強い犬種であるのかが伺えます。

米国カリフォルニア州ストックトンに暮らすナナ・チャイチャンダ は深夜、奇妙な物音に目を覚ましました。当初、その大きな物音が何を意味するのか、全く見当がつきませんでした。

ベッドから飛び出し、室内の明かりをつけたナナが目にしたものは、玄関ドアに向かって何度も繰り返し全力で体当たりしている愛犬サシャの姿でした。

サシャの異常行動に不審に思いながらもナナは玄関の鍵を開け、外を見回しました。そしてすぐさま、サシャが何を訴えようとしていたのかを理解しました。隣人の家に火が上がっていたのです。黒い煙が家の窓から洩れ出していました。

隣人の家とナナの家は壁一枚で隔てられているだけ。自宅に火が回るのは時間の問題でした。ナナと2人の子供は一刻も早く避難しなければいけませんでした。

サシャは幼い子供の元に向かって走ります。真っ先に生後7ヶ月のマサリアのもとへ駆けつけると、優しくマサリアのオムツを咥え、玄関へと連れ出したのです。

サシャが次女マサリアを避難させている間に、ナナは長女を無事に避難させることができました。全員が避難したことを確認したナナは、消防署に通報しました。

火災により自宅は完全に燃焼してしまいましたが、サシャが早い時点で異常を教えてくれたため、全員が無事に屋外に避難することができました。

「サシャは私たちの命の恩人です」とナナ。

「家族の英雄そのものです。サシャがいなければ、きっと手遅れになっていたでしょう」

家族への深い愛情に加え、的確な判断力と迅速な行動力、素晴らしいですね。