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えらい

【W杯】ロシア人たちはハチマキを巻いて日本を応援し続けた。その理由を知り胸が熱くなる。

ロシアで開催中のサッカーワールドカップが盛り上がりを見せています。日本勢が2大会ぶりの決勝トーナメント進出とあって、昼夜問わずにテレビに釘付け…なんて人も多いのではないでしょうか。

そんな中たびたび中継で映し出されるある不思議な光景を目撃した人は多いはず。
それは、日本とは縁もゆかりもなさそうな国の人々が、日本国旗をあしらったハチマキを頭に巻いてノリノリで日本代表を応援している姿。

SNSでも話題になっています。

他の国の人が無邪気に日本を応援してくれることは嬉しいですが、一体なぜ?
実はこの不思議な現象には、陰の立役者がいたのです。

都内某所で、テレビの取材を受ける日本人男性の姿がありました。
その男性、池葉正樹さんは、日の丸ハチマキを段ボールに詰めているところでした。そう、ロシアワールドカップの日本戦の会場で地元ファンに日本のことを応援してもらうため、ハチマキを配布しようと考えていたのです!名付けて、「日の丸ハチマキ大作戦」。

池葉さんだけでなく、共感した他の多くの日本人の協力もあり、作戦は大成功…多くの外国人は日本文化に興味津々で、現地ロシアのサッカーファンだけでなく、多くの他の国のファンを巻き込むことに成功します。「必勝」「合格」という言葉の他に、復興への願いを込めて、「石巻」「福島」などと書かれたハチマキもありました。

この現地ファンからの熱いエールの甲斐あって、日本代表は決勝トーナメント進出を決めました!
ハチマキのおかげで、アウェーという雰囲気が払拭され、落ち着いたムードで日本代表がプレーできたことも要因かもしれません。

作戦のもともとの発起人は、サッカー観戦が大好きな池田重之さん(44)。
「英語が苦手な日本人もロシア人との距離が一気に縮まり、コミュニケーションが生まれました。ゴール裏で太鼓に合わせ、ロシア人もずっと応援してくれて本当にうれしかったです」
メディアへのインタビューでそう語っています。

ハチマキは意外な交流のきっかけにもなりました。現地観戦ができずにハチマキを他のファンに託した日本人男性は「私の分まで日本を応援して」と英語のメッセージを連絡先とともにハチマキに書き込んでおいたそうです。すると、実際にそのハチマキを受け取った見ず知らずのロシア人女性から、応援する写真が送られてきたんだとか!

このユニークなアイデアのおかげで、国を超えた交流が生まれたのは嬉しい限りです。ワールドカップも佳境を迎えましたが、これを契機に世界にもっと日本のことを知ってもらいたいものですね。