人気の記事
小学校5年生の古い学級写真。背後に映る女性は教師ではないと知ったとき、凄まじい衝撃を受けた
1955年に生まれたサンディ・アレンは、ごく普通の赤ん坊でした。しかし、食欲旺盛で元気なサンディは、竹の子のようにみるみると成長を遂げます。
彼女の身長の伸びはとどまるところを知らず、小学5年生の頃の学級写真を見ても、ひとりだけほかの子供たちの後ろに立っている様子は、担任の先生かと見間違えてしまうほどです。
サンディの身長は、その後もどんどん伸びていき、20歳の頃には、彼女の身長はなんと2m31cmに達します！このまま身長が伸びてしまうのを恐れたサンディは医師による診察を受けますが、そこで彼女は衝撃の事実を告げられました…。
医師の診断は、脳下垂体の腫瘍によって引き起こされる「先端巨大症」。成長ホルモンの過剰分泌によって、その名の通り体の先端から肥大していく病気で、俗に「巨人症」とも呼ばれています。先端巨大症によって身長が異常な成長を遂げた人の中には、力士やプロレスラーとして成功を収める人がいる一方で、寿命が10年前後短くなるともいわれています。
幸いにも腫瘍を切除する手術によって、医師たちはサンディの体の成長を2m31cmで止めることに成功。以来、彼女は「世界一背が高い女性」としてギネス世界記録にも登録されています。
サンディのほかにも、世界には「先端巨大症」によって身長が通常では考えられないほど伸びてしまった女性たちがたくさん存在します。
そこで今回はみなさんに「史上最も背が高かった5人の女性」を紹介します。聖書や神話にも言及がみられる「巨人症」によって、苦悩の人生を歩むことになってしまった悲劇の女性たちをご覧ください。
5.デローレス・プラード（身長2m27cm）
アメリカ・ルイジアナ州で、ごく普通の身長の両親のもとで生まれたデローレス。
1971年に24歳の若さで亡くなりましたが、その原因は、先端巨大症の原因となる腫瘍を切除する外科手術の際に合併症を引き起こしたことが原因です。
4.サンディ・アレン（身長2m23cm）
この記事でもすでに紹介した、ギネスブックにも登録されていた世界一背の高い女性サンディ・アレン。
アメリカを始め、日本やイタリアなど、世界中のテレビ番組で活躍しましたが、徐々にその大きな体を足で支えることができなくなり、晩年は車いすでの生活を余儀なくされていました。
2008年に53歳で亡くなっています。
3.ヤオ・デフェン（身長2m34cm）
1972年に貧しい農家の両親の元に生まれたヤオ・デフェン。15歳の時にはなんと身長が2m5cmまでに成長。
2012年に亡くなるまで、現在生存する人の中で世界一背の高い女性として、ギネスブックにも登録されていました。
2.ジェーン・バンフォード（身長2m41cm）
イギリス・バーミンガムに1895年に生まれたジェーン。幼い頃に経験した事故の影響で、成長ホルモンが過剰に分泌されるようになり、15歳の誕生日を迎えたときには210cmの長身に…！
当時は先端巨大症の有効な治療法が確立されていなかったため、どんどん成長を続けたジェーンは、1922年に27歳の若さで亡くなっています。
1.ソウ・キンレン – 曾金蓮（身長2m48cm）
1964年に中国で生まれた曾金蓮。医学的に検証が行われた中では、史上最も背の高い女性として記録されています。
彼女は先端巨大症のほかにも脊柱側弯症を患っていたため、直立歩行が困難でした。そして、彼女もまた17歳という若さでこの世を去っています。
いかがでしたか？先端巨大症の患者は思春期に好奇の目に晒され、いじめられることがあるなど辛い病気です。いつの日か、外見や個性の違いをもっと受け入れることができる社会になれば、先端巨大症をもって生まれてきた人でもイジメなど受けることなく、楽しい人生を送ることができるのではないでしょうか。そういった点でも考えさせられることが多い病気といえるかもしれません。
