人種差別的な言葉を聞いた審判は試合中止を提案した。しかし20歳の選手が発した言葉に会場は静まり返った

悲しいことに、今もなお世界には根強い人種差別が存在します。スポーツの世界でもそれは顕著で、アグレッシブになったファンから心ない言葉を浴びせかけられてしまう選手も数多くいるのです。

今回紹介するのも、過酷な洗練に晒されたあるアフリカ系のサッカー選手の身に起きた出来事です。

 
 
 
 
 
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アレクサンデル・イサクはサッカーのスウェーデン代表選手。両親はアフリカのエリトリアの出身です。同じく、スウェーデンの英雄的サッカー選手ズラタン・イブラヒモビッチと比較され、「ズラタン2世」と呼ばれるなど、大きな期待がかかっている20歳の有望株です。

 
 
 
 
 
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そんなイサクが遭遇したのは、彼の人種に対する言葉の攻撃でした。欧州選手権(EURO)2020予選のスウェーデン対ルーマニア戦で、敵地ルーマニアのピッチに立ったイサク、そこでスタンドの観客から試合中、人種差別的なヤジを飛ばされてしまったのです。

イサクは主審にそっと「人種差別的な言葉が聞こえた」と報告。主審もそのヤジを認め、イサクに「どうする?試合を中止するか?」と尋ねます。欧州サッカー連盟のガイドラインでは、人種差別的な騒動があった場合、試合を中止することもやむを得ないと定められているからです。

しかしイサクはこう答えました。「ノー、その必要はない」…そしてふたたび闘志を燃やしピッチに戻ったのです。イサクに活力を与えられたスウェーデン代表は、そのまま2−0で快勝。

試合後のインタビューで、なぜ試合を中止にしなかったのかという質問に対し、イサクはこんな言葉を残しています。
「人種差別的な言葉はあってはならないし、本当に悲しいものです。けれど、僕らは常にそれに対して覚悟をしています。影響されることはないのです。無視できます。愚かな人間はどこにでもいるし、彼らが望んでいるような反応はするべきではないのです」

 
 
 
 
 
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プロのサッカー選手とは言え、まだ若干20歳の若者のこの毅然とした力強い態度に、世界中のサッカーファンが胸を熱くしました。

日本サッカー界でも、他国にルーツを持つ選手に対して心ない言葉が浴びせかけられることがあり、決してこの事件が無関係とは言えません。イサク選手のように、過酷な扱いを受けても静かな闘志を燃やし立ち上がる選手がいるということを忘れないでください。

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