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トリビア

IKEAが行った植物への公開実験で、深刻な影響が明らかに

「いじめ」が社会問題となっているのは日本だけではありません。海外でも学校などでの子供同士のいじめはこれまで問題視されてきましたが、近年ではFacebookなどのSNSを通しての「ネットいじめ」が新たないじめの形態として問題視されています。こうしたオンライン上の心無い言葉の暴力は、その匿名性を利用したものもあり、表面化しにくい深刻な問題となっています。

世界最大の家具量販店 IKEA は、いじめがどのような影響を及ぼすかを目に見える形にしようと、ある社会実験を実施しました。その結果は、驚くべきものでした。

Bullying.

IKEAは同種類の同じ大きさの観葉植物を提供し、中学校の玄関に展示。

YouTube/ IKEA UAE

毎日登校から下校時間まで、小さなスピーカーを通して片方の観葉植物には褒め言葉やポジティブな言葉をかけ、もう一方には敵意のあるコメントを与え続けました。

YouTube/ IKEA UAE

両方に同量の水と肥料を与え、同じ日照条件で30日間実験を続けました。

実験開始から30日後の結果をはこちらです。

左側は日々虐げられた植物、右側は称賛のみ浴びていた植物です。

YouTube/ IKEA UAE

この実験はこちらの動画から視聴できます(英語音声・字幕のみ):

心無い言葉の「いじめ」が、植物にすらこれほどの影響を与えるとは。驚愕せずにはいられません。実験結果から、いじめによって子供の心がどのように苛まれ傷つくのかが容易に想像できます。こうした実験で、自分の行動が他人にどんな影響を与えるのかについて気づき、自分の行動を見つめ直すきっかけとなるとよいですね。

プレビュー画像:©︎YouTube/IKEA UAE