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ベトナム人男性は子どもをビニール袋に入れ 川に引きずり込んだ。その理由を知ったら 彼を責めることはできない。
ビニール袋に小さな男の子を入れて、濁流がうねりをあげる川に引きずりこむベトナム人男性の動画が海外のメディアや地元メディアで大きく報じられ反響を呼んでいます。
動画の中で男性はまず少年をビニール袋に入れて…
そして袋ごと彼を茶色く濁った水が流れる川に引きずっていきます。
でも、一体彼はなぜこのような行動に出たのでしょうか？実はこの男性、男の子を溺れさせようとしている訳ではなく、なんと川の向こう岸にある学校に通学する子どもたちを泳いで送り届けてあげてくれていたのです。
ベトナム北西部・ラオスとの国境近くのナーハイ村を流れるこの川には橋がかけられておらず、かといって川を迂回しようとすると、通学に5時間もかかってしまうため、子どもたちはこの危険な川を渡る以外に学校へ通う方法がないのです。
川には木製のいかだもあることはあるのですが、増水していたり、流れが急だと転覆してしまう可能性もありかえって危険。そうなると村の子どもたちは、泳ぎの上手な村の青年に向こう岸まで運んでもらうしかありません。
命の危険をおかしてでも、学校へ通おうとする子どもたちの姿に胸を打たれますが、せめて川の水かさが上がる雨季の間だけでも、村に分校を設置するなどの対応を政府がおこなうべきなのでは？などと考えてしまいます。
等区間で学校があり、舗装された道がある日本。しかし、世界にはベトナムのこの村のように教育を受けるために想像を絶する通学路を選択しなければならない子どもたちが数多く存在するのもまた事実なのです。
