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自分の誕生日パーティーのゲストたちを、ずっと待ち続けた61歳の男性…..。突然立ち上がると、レストランの客に向かってスピーチをした。

メキシコの海町ベラクルスでのこと。ある晩、61歳になったばかりの男性が自分の誕生日を家族と祝うためにレストラン訪れました。少なくとも、彼はそのつもりでレストランに来たはずでした。男性は、一人時間よりも早く会場に到着し、テーブルをくっつけたり、ケーキを並べたり、飾りつけやパーティーハットの用意をしたりと、パーティーの準備に取り掛かります。そして、すべてを済ませた男性は他の人たちの到着を待ちました。しかし、待って、待って、待ちつづけたものの、誰も姿を現さなかったのです。

レストランにいた他の客たちも、彼の様子を見て一体何が起きているのかとざわつきはじます。

すると、男性の携帯が鳴りました。メッセージをすぐさま確認した男性の期待と興奮に満ちた顔は、すぐに失望の顔へと変わっています。どうやら送られてきたのは悪い知らせで、パーティーはキャンセルとなってしまったようです。

しかし、すべてをあきらめて帰る代わりに、男性は立ち上がると、レストランにいた他の客に向かって大きな声で話し始めました。

「すみません、皆さん聞いていただけますでしょうか。今日は私の誕生日です。61歳になりました。私は子供たちや孫たちが到着するのをずっと待っていました。誕生日を家族みんなで祝おうと思っていましたが、彼らは来ることができないようです」

彼はこう言うと、感情が押し寄せてきたのか少々間をおいてから、再び話し始めます。

「もし参加したいという人がいたら、誰でも結構です。私と一緒に誕生日パーティーを楽しみませんか。簡単なバースデーソングでも歌っていただければ嬉しいのですが」

彼は同じスピーチを2度繰り返す必要はありませんでした。レストランにいた客がみな集まってきて、彼のためのパーティーを始めてくれたのです!61歳の主役は、皆からお祝いの歌を歌ってもらい、ハグをもらうことができました。彼の家族はこの大切な日に彼を一人ぼっちにしてしまったようですが、代わりに名も知らない大勢の人々が彼を囲み、彼と一緒に楽しい一時を過ごしてくれたのです。

男性がこの日もらった一番大きなプレゼントは、見知らぬ人々からの優しさと思いやりでした。彼の大きな笑顔は、喜びを物語っているように感じます。