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トリビア

フルハウスのダニーは完璧なお父さん像。しかし裏で作っていた映画の卑猥なタイトルにドン引きした。

フルハウスをご存知ですか?アメリカ・サンフランシスコを舞台に、妻を事故で亡くした男が、男友達に助けられながら子育てをしていく様を描いたホームコメディです。日本ではNHK教育テレビで1993年から1997年にかけて放送され、そのこだわった吹き替えなどもあいまって、ひょっとすると本国アメリカ以上に熱狂的なファンを獲得し、何度も再放送されました。このドラマの事実上の主人公はダニー。一家の父親で、妻を亡くしつつも子育てに奮闘する優しいスポーツ担当キャスターです。

演じているのはボブ・サゲット。フィラデルフィア出身、身長193センチと長身の俳優です。フルハウスに代表されるように、演じている役の多くが温和で思いやりのやる家庭的な男性です。それもそのはず…その笑顔には品があり、育ちの良さそうな印象を受けます。しかしそんなボブにはもう一つの顔があります。

それは、スタンダップ・コメディアン。いわゆるアメリカ版の漫才師のようなものですが、基本的には一人でステージに立って観客に向けてまくし立てるのが基本スタイルです。優しい上に、コメディの才能まであるなんて素敵!と思ったでしょう。しかしボブのスタイルは私たちが想像するより過激です。

そもそもアメリカのスタンダップコメディは、政治批判、人種差別ジョーク、下ネタなど際どい内容を含むのが普通です。その例に漏れずボブも、とにかく下品で卑猥なネタで知られているのです。時事ネタ、自虐ネタ、フルハウスネタ…ひたすらにFワードを連発し、まるで小学生の男子並みのオゲレツなトークのオンパレード。フルハウスでの温厚で家庭的なパパのイメージはそこには全く見出せません。しかし観客からは、そのおバカさがあまりにも突き抜けていて清々しいと好評のようです。

それだけに飽き足らず、なんとボブは自らメガホンを取り映画まで作り始めました。そのタイトルはズバリ「童貞ペンギン」…まさかタイトルからして下ネタで攻めて来るとは。コウテイペンギンを描いた2005年のドキュメンタリー映画 『皇帝ペンギン』 のパロディで、理想の相手との愛あるセックスを夢見る童貞ペンギンのカールや、口が悪いタフガイ気取りのジミーたち南極のコウテイペンギンのオスが、繁殖期に交尾相手を求めて70マイル離れたメスペンギンたちの待つコロニーへひたすら歩き続けるというあまりにもくだらない内容です。

映画はボロクソに批判されましたが、『フルハウス』で共演したジョン・ステイモス(ジェシーおじさん)、デイブ・クーリエ(ジョーイ)、ロリ・ロックリン(ベッキー)、ジョディ・スウィーティン(ステファニー)らも出演しています。仲良しなんですね。

 

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ちなみにボブは卑猥なジョークをフルハウスの収録現場でもよく発しており、そのネタの数々はミシェル役のオルセン姉妹がトーク番組で「不適切すぎて口にできない」とコメントするほどお下品だったそうです。子供の前でそんな…

いかがでしたか?ボブの温和で家庭的な一面と過激なコメディアンという二面性に、ますます惹かれてしまう人もいるかもしれませんね。現在、ネットフリックスでフルハウスのスピンオフとなる「フラーハウス」が配信されています。大人になったDJ・ステファニー・キミーが子育てに奮闘するという内容で、そこにボブももちろん登場。このお下品な裏の顔を知った上で鑑賞すると、さらに楽しめるかもしれませんね!

「フラーハウス」のトレイラーはこちら: