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ジーンとくる話

生まれて初めて海を見たわんこ。その反応を見て涙がこぼれた。

ビーチを散歩したり、海を眺めるのが好きな人は多いはず。暖かい時期には素足に浜辺の砂の感触を楽しみながら、波打ち際を歩いて貝殻を拾ったり、海水浴を楽しんだりと海は私たちを惹きつけてやみません。

しかし、海に魅了されるのは人間だけではありません。生まれて初めて海を見たある犬の反応に多くの人々が心揺さぶられました。

Youtube/Rocky Kanaka

ジャーマンシェパードのハーシェルは5歳まで鎖に繋がれ、暗い倉庫に閉じ込められていました。適切な飼育を怠った飼い主によってネグレクト状態にあったのです。鎖から自由になろうとして、鎖をかじり続け、すっかりすり減ってしまったハーシェルの歯が長い監禁生活を物語っています。

Youtube/Rocky Kanaka

しかし幸いにも監禁生活から救出され、動物愛護施設に保護されたハーシャル。幸せな第二の生活を歩むかに見えたハーシャルでしたが、厳しい現実が待っていました。2度引き取られたものの、そのどちらも飼育不可能として施設に戻されてしまったのです。

Youtube/Rocky Kanaka

2度も里親から拒絶されたハーシェル。おそらく、今後はずっと施設で暮らすことになるだろうと関係者の誰もが思いました。監禁生活からは解放されたものの新たな飼い主に恵まれず、待っていたのは新たな孤独の生活でした。

Youtube/Rocky Kanaka

しかし、ロサンゼルスの動物愛護団体がハーシェルに救いの手を差し伸べます。心に傷を持つハーシェルに愛情深く、辛抱強く向き合うことのできる飼い主を見つけてくれたのです。

Youtube/Rocky Kanaka

新しい飼い主に引き渡される前に、ハーシェルはこれまでの生涯で最高の1日を体験しました。里親がなかなか見つからない保護犬の引取先を探し、最高の1日をプレゼントするテレビ番組「Dog’s Day Out」の企画で、西海岸にお出かけしたのです。

Youtube/Rocky Kanaka

遠足の日程には浜辺へのお出かけも盛りこまれていました。その時の様子がこちらです。

地平線の遥か彼方へと広がる海を生まれて初めて見たハーシェルが、まるで子犬のように嬉しそうに飛び跳ねる様子を見ると、思わず涙がこぼれそうになります。そして海に入ることを許されたハーシェルは、幸せ一杯に波際を駆け回り、リードを必死に抑えなければ、そのまま元気に走り去ってしまいそうです。

Youtube/Rocky Kanaka

生まれてから5年もの間、鎖に繋がれたまま暗い倉庫に閉じ込められていたハーシェルの苦しみが、波に洗われていくようにも見えますね。

Youtube/Rocky Kanaka

この後、ハーシェルは新しい里親さんの待つワシントン州へと向かいました。きっとハーシェルはこの生涯で最高の1日を忘れることはないでしょう。