ちえとくをフォローする

ジョーク

ジョーク: 雇い主と役割を交換した男

ノーベル賞受賞者は、リムジンで複数の大学から依頼された講演会をハシゴしています。いくつかの大学での講演を終え、リムジンに乗り込んだ受賞者に運転手は言いました。

「この講演はもう何度も聞いています。内容もすっかり暗記してしまったから、私にもそっくりそのまま講義できるくらいです、賭けてもいいですよ」

Pixabay

ノーベル賞受賞者は、賭けに乗り、次の講演では役割を交換することを提案しました。運転手は受賞者の服に着替えました。受賞者は運転手の制服を着て、いかにも運転手らしく成りすますと、聴衆席の最後部に座りました。

壇上に上がった運転手はそっくりそのまま講演を無事終えると、質疑応答の時間が設けられました。普段は誰も質問することはありません。しかし、一人の自尊心の強い学生がノーベル賞受賞者に難解な質問で挑んでやろうと、手を挙げました。専門用語をズラズラ並び立てた質問1つを終えるのに要した時間は約10分。学生が質問を終え一息つくと、会場の聴衆の目は一斉に壇上に注がれます。

Pixabay

受賞者に扮した運転手は笑いながら言いました。

 

「そんな簡単すぎる質問は、私の運転手に答えさせることにしましょう。ほら、皆さんの後ろに座っていますよ」