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ストレスによる癖が原因で珍しい癌を発症した20歳

注意:この記事には爪の衝撃的な画像が含まれています。苦手な方はご遠慮ください。

「爪を噛む癖」は世間一般では悪習慣として認識されています。そうは分かっていても、ついつい爪を噛んでしまう…そんな人は子供に限らず大人にも大勢いるものです。しかし爪を噛むという行為は不衛生な上に、爪や周辺の皮膚が傷つくと化膿したり細菌感染を引き起こすリスクがあるだけでなく、爪や歯がボロボロになったり、周囲にネガティブな印象を与えたり、とデメリットばかり。オーストラリア在住のコートーニー・ウィズソーン(20歳)も爪を噛む癖が止められなかったばかりに、大きな代償を払うことになりました。爪噛みが原因で癌を発症し、親指を失うことになってしまったのです。

学校でいじめ被害に遭っていたコートニーは、ストレスから親指の爪を過度に噛むようになります。爪噛みはエスカレートし、16歳の頃には親指の爪はほとんどなくなってしまうほどでした。再び爪は生えるものの、爪は脆く薄いだけでなく、黒く変色していました。

「4年前に親指の爪を噛んでいたことで、爪はすっかり黒くなり見るも無残でした。誰にも醜い爪を見られないようにと、いつも握り拳の中に親指の先を隠していました。両親の前ですら、親指を見せることはありませんでした。変色した爪の上にネイルチップ(付け爪)を常に装着し、必死に隠そうとしていたのです。皮膚までが黒く変色するまで、病院に行くことすらなかったのです」とコートニーは当時を振り返ります。

ようやく異常を察知し、医師に診せたコートニー。しかし、事態は思った以上に深刻でした。

当初、医師はコートニーの爪床(爪甲の下に接している皮膚)のみを除去しましたが、念のため、組織サンプルを検査することにしました。そして検査の結果、コートニーは悪性黒色腫を患っていることが判明したのです。悪性黒色腫は珍しい疾患である上に、この部分に腫瘍ができることは極めて稀であり、噛み過ぎにより爪を著しく損傷したことが原因に違いないと結論づけました。

悪性黒色腫の治療は癌の周辺数千ンチを含み切除する手術が一般的です。つまり、コートーニーの場合、親指を切断するということを意味します。20歳のコートニーには辛い決断でしたが、癌が移転する前に手術をするより他に方法はありませんでした。手術当日、コートニーが麻酔から目覚めると、既に親指はありませんでした。

「癌が体の他の部分にまで移転してしまう前に、癌細胞を全て取り除いてもらいました。迷っている時間などなかったのです。爪を噛む癖が癌の原因になったことを知ってゾッとしました。一体どれだけ多くの人々が爪を噛んでいるか…今となっては想像するだけでも恐ろしいです」

4年間、親指から目を逸らし隠し続けてきたコートニーでしたが、今後は癌の再発がないか注意深く観察し続けることでしょう。

命と引き換えに親指を失ったもコートニーですが、健康のありがたみを改めて実感することができたそうです。まだ若いコートニー、きっと力強く未来を切り開いて行くことでしょう。