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おもしろ・びっくり

【なんじゃ、それ?!】海外の当たり前、仰天習慣13

「お国柄」という言葉があるように世界各国、どの国にもそれぞれの文化や風習があります。外国人にとってはギョッとするような習慣でも、その国ではごく当たり前の日常の一コマだったり、脈々と受け継がれた伝統風習だったりするのです。

国によって様々に異なるユニークな習慣・風習を紹介します。

1. インド: 木と結婚する「木婚」

 

 
 
 
 
 
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インドでは兄よりも先に弟が結婚してはいけないという習慣が根付いた地域があります。弟が先に結婚を望む場合、未婚の兄が儀式的に樹木と結婚することで弟の結婚が許されていたのです。カースト最上位であるヒンズー教の祭祀を司る僧侶である司祭(ブラーマン)の間でも同様に、この木婚が習慣となっていました。

また、占いで悪い結果が出た場合、悪い運気を木に解消してもらうために木と結婚する習慣もあります。

2. インドネシア: バナナのお皿

 
 
 
 
 
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熱帯の国ではバナナの葉を大皿代わりに使う地域は多いものの、インドネシアの一部ではバナナの葉を一枚一枚切り抜いて作った個々の皿で食事をします。また、大勢で食卓を囲む習慣は「Botram」と呼ばれます。バナナの葉に盛り付けられた食事は素手で食べます。

3. ネパール: 「クマリ」生き神の少女

ネパールではヒンドゥー教の女神が宿る生き神「クマリ」を崇める習慣があります。生き神となるべく条件を備えた幼女が選ばれ、初潮を迎えるまでの期間を女神の化身であり力と保護の体現者クマリとして生きるのです。

4. イスラエル: バルコニーのテント

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イスラエルでは庭やベランダに張ったテントで1週間過ごす「スコット(仮庵の祭り)」と呼ばれる祭典があります。紀元前13世紀にユダヤ人がエジプトを脱しシナイ砂漠を40年間さまよった際、仮設テントで生活していた受難を偲ぶお祭りです。この期間中、人々は食事や休眠などできる限り長い時間をテントですごします。

5. 韓国: 数え年

Flickr/Todd Nappen Flickr/Eun Jun Lee

日本や中国をはじめ、東アジア諸国では古くから使われてきた「数え年」。しかし近代化に伴い、ほとんどの国では満年齢による数え方に切り替わっていきました。しかし、韓国では現在も数え年は満年齢とともに一般的な数え方として使われています。生まれた時点の年齢を1歳とし、以後元日が来るごとに1歳を加算する数え年。極端な例を挙げれば、12月31日に生まれた新生児は生まれた翌日には2歳として数えられるのです。

6. 中国: 建物の中を通過する地下鉄

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都市部への大規模な人口集中が続く中国。人口3000万人を超える中国第五の都市、重慶では驚きの建築方法が採用されました。住宅マンションの建物をモノレールが通過するのです。建物の中には駅があり、居住者のため防音装置が施されているそうですが…なかなか圧巻の光景です。

7. インド、パキスタン: バイクで一家大移動

 
 
 
 
 
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1台のバイクに4人、5人、6人…パキスタンやインド、東南アジア地域で目撃されるこのバイクで家族大移動の光景。敢えて危険はバイク他人数乗りをする背景には、やはり経済的な事情があります。

8. エジプト: ありえない交通事情

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どんなに交通ルールを無視した運転をしようが、エジプトでは警察に咎められることはまずないでしょう。信号は無し、車線もないため、道路はカオス状態。走行車のポイントはゴリ押しとクラクション。基本右側通行のはずですが、右からも左からも対向車がくる状態です。すり抜け運転は当たり前、歩行者はタイミングを図りつつ、道路を横断するのです。昔々、世の中に道路交通規則の概念が浸透する以前は、多くの国々でもこうした光景が繰り広げられていたそうです。

9. イタリア: オレンジ合戦

どの国にも奇祭はあります。スペインにトマト祭りがあるように、北イタリア、ピエモンテ州イブレアにはカーニバルの時期に全力でオンレンジを投げ合う「オレンジ合戦」なる祭りが開催されます。イブレア市民が「貴族チーム」と「平民チーム」に分かれ、400トンものオレンジを投げ合い優劣を競うのです。しかも、投げられるオレンジはブラッドオレンジ。真っ赤な果汁を浴びた人々はまるで返り血を浴びたかのような姿に…

この祭りの起源は13世紀に遡ります。当時、街を治めていた専制領主は重税や圧政で領民を苦しめるだけでなく、領土内の全ての花嫁の初夜権を握る規則を強いていました。しかしあるとき、結婚が決まった粉屋の娘ヴィオレッタは、この暴君に初夜を捧げる代わりに殺害、城のバルコニーから切り取った首を掲げます。ヴィオレッタの雄姿に鼓舞された領民は一揆を起こしました。この貴族 vs 領民のバトルがオレンジ合戦の由来といわれています。ちなみに、潰れたオレンジや残ったオレンジは家畜の餌になるそうです。

10. オーストラリア: 投票は絶対的な義務

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若者の投票離れなど、投票率の低さがたびたび取り上げられる日本。海外では投票ルールに対する抗議の証として無投票を選ぶ人もいるようですが、オーストラリアではそうはいきません。オーストラリアでは国民に法的に投票を義務付けているのです。無投票だった場合罰金が課されるのです。高額ではないものの、罰則を受けたことに変わりはありません。

11. カナダ: ビニール袋入り牛乳

 
 
 
 
 
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カナダで主流のこのビニール袋いり牛乳。4リットルの大容量で紙パックやビンタイプよりも軽く、かさばらない、しかも経済的です。カナダでは画像のようにプラスチック製のミルクディスペンサーにセットして使います。

12. メキシコ: スリッパは「躾の道具」

reddit.com/u/aldahuda

メキシコをはじめ、その他のスペイン語圏のラテン諸国ではスリッパは、悪いことをした子供や青少年を躾ける道具として使われています。欧米や日本など、世界の国々ではこのスリッパ躾法を児童虐待に当たると受け止める傾向にあります。

孫娘が寝室で彼と二人っきりになっている現場を押さえた画像の高齢女性、最初にとったリアクションはスリッパを手に握る、でした。

国が変われば事情も色々、伝統に根付いた文化や習慣の違いが興味深いですね。自分たちにとっての「当たり前」が異文化のバックグラウンドを持つ他者にとっては必ずしも当たり前でない、ということがよくわかります。

プレビュー画像: / © Flickr/Todd Nappen ©Flickr/Eun Jun Lee