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ジーンとくる話

【ロシアの動物園】野良猫が迷い込んだのは、危険生物がいる檻だった。次の瞬間、飼育員は思わず目を疑った。

ロシアの古都・サンクトペテルブルクにあるレニングラード動物園。この動物園にはリンダ(♀)という名のヨーロッパオオヤマネコが飼育されています。ヨーロッパオオヤマネコは力も強く、シカやトナカイ、イノシシなどの大型の哺乳類をも捉える猛獣です。

そんなヤマネコのリンダには大好きなお友達がいます。それは三毛猫のドゥーシャ(♀)。大きさも種族も違いますが、2匹はまるでおしどり夫婦のように側を片時も離れようとしません。

野良猫だったドゥーシャは、今から10年ほど前にエサを求めてオオヤマネコの檻に迷い込みました。まだ子猫だったため、すぐに打ち解けた2匹。仲良くじゃれ合う2匹の可愛らしい様子を見た動物園の飼育員さんは、ドゥーシャをリンダと一緒に育てることを決意したそうです。

出会った当時はまだ同じくらいの大きさだったリンダとドゥーシャ。じゃれ合って遊ぶこともよくありました。

次第にリンダが成長して大きくなっていくにつれ、大きさの違いが明確になっていきましたが、それでも2匹はずっと側を離れませんでした。

レニングラード動物園では、種類の違う野生の動物を同じ飼育ブースで飼うことは禁止されていました。しかし、小さな三毛猫と本来ならば獰猛なはずのオオヤマネコが仲良くじゃれ合う姿を一目見ようと多くの来園者が動物園を訪れるようになります。結果、園は特例を設けて三毛猫のドゥーシャも正式な動物園の動物として認めることにしたそうです。

出会ってから10年経ち、リンダはもうこんなに大きくなってしまいましたが、2匹がお互いを思う気持ちは変わりません。リンダとドゥーシャの仲良しぶりはこちらの動画からご覧頂けます。