同性カップルは10世帯から養子縁組を断られた女の子を引き取った|その後ある奇跡が起きる

今や家族の形は様々。離婚や再婚による血のつながらないステップ・ファミリー、シングル・マザーやシングル・ファーザー、結婚という形は取らずお互いをパートナーとし人生と共にするカップル、同性同士のカップル、養子をとり新しい家族をつくる人たちなど、まさに人それぞれの家族の形。

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アルゼンチンに暮らすダミアン・ピジンさんとアリエル・ビジャラさんもそれぞれの家族の形を選択した1組の同性カップル。養子縁組の支援をしている非政府組織「Acunar Familias」で働いている2人は、結婚後の2011年に新しい家族を迎えることを決意。しかしその後、2人の元に養子縁組の連絡が来ることはありませんでした。そうして3年がたった2014年のある日、彼らの元についに養子縁組の連絡が来たのです。

ところが養子になる女の子の赤ちゃんは、すでに10家族に養子を断られていました。それは、彼女が生まれながらに持っていた病気、HIVが原因。しかしピジンさんとビジャラさんは女の子を養子にすることに戸惑うことなく、すぐに養子にすると決めたそうです。

ビジャラさんは「この子を見た瞬間、彼女が私の人生の一部であると感じました。すぐに特別な心のつながりが出来ました。私たちは彼女を両腕に抱えて哺乳瓶で食事を与えると、泣かずに目を大きく見開いて私を見ました」と後に地元メディアの取材に語りました。

 
 
 
 
 
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Mis hijas, mi bendición

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こうして女の子をオリビアと名付け家族に迎え入れた2人。そして家族3人でHIVの治療を始めたところ、信じられない事が起きたのです。低体重で生まれ小さな体だったオリビアは着実に成長し、数年後にはなんとHIVが検出不可能なレベルまで低下したのです。これによりエイズ発症の可能性は現時点ではかなり低くなり、しかも周囲への感染リスクもほとんどなくなったとのこと。家族に奇跡がもたらされた瞬間でした。そしてオリビアは現在では普通の生活を送れるようにまでなったそうです。

 
 
 
 
 
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Buen Martes pasado por agua, hoy no fuimos al jardín, en casa con papá

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かつては不治の病というイメージのあったHIV。現在では様々な治療薬が開発され、適切な治療により症状をコントロールしながら普通の生活を送ることができます。また、早期発見する事でエイズ発症のリスクをかなり下げる事ができるそうです。でもいまだに昔のイメージから差別や偏見でつらい思いをしている患者は多くいます。オリビアが10もの家族から養子縁組を断られたことは、HIVへの偏見が背後にあったのかもしれません。一方HIVとわかっていて養子に受け入れるという勇気も並大抵のものではありません。ピジンさんとビジャラさんの愛ある決断と行動は人々の心を打つものでした。

オリビアを引き取ってから1年後の2015年、2人は新たに彼女と同い年のヴィクトリアという女の子を養子に迎え入れています。現在は家族4人で幸せな日々を送っているとのこと。血の繋がりはなくとも、愛ある両親のもとで幸せに暮らしているオリビアとヴィクトリア。これからもこの家族が幸せであることを願うばかり。

 
 
 
 
 
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そして少し先になりますが、12月1日は世界エイズデー。世界レベルでのエイズのまん延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消を目的に、WHO(世界保健機関)により1988年に制定されました。この機会にエイズについて知識を深め、そして互いに理解をし合える社会にしていきたいものです。

出典

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