トリビア
【そこまでする?】ファーストクラス格上げを狙う乗客たちの、なりふり構わぬ口説き文句が想像を超えるレベルで失笑!
誰もが一度は乗ってみたいと願う国際線のファーストクラス。ベッドにすることもできる広いリクライニング式のゆったりシート、広々としたプライベート空間、ワンランク上の機内食に充実のアメニティ、至れり尽くせりのサービス…
しかし哀しいかな、世の中そう甘くはありません。ファーストクラスのフライト料金はうん十万、場合によっては100万円を超えることも。多くの乗客は優雅なファーストクラスを素通りしてエコノミークラスへと向かうのが世の常。
だからと言って諦めるのはまだ早い!何事も希望を捨ててはいけません。
たとえファーストクラスは無理だとしても、十分に快適で至れり尽くせりのビジネスクラスであれば、エコノミークラスと同じフライト料金で「格上げ」してもらえる可能性が残されています。というのも、多くの航空会社がエコノミークラスの搭乗客を無償でビジネスクラスシートにアップグレードすることがあるのです。
通常、オーバーブッキングなどでエコノミークラスやビジネスクラスの搭乗率が100%を超えてしまった場合などに空きのあるワンランク上のクラスにアップグレードとなるケースが稀にあります。つまり、エコノミークラスが満席のときに、航空会社の地上職員の判断によってアップグレードの恩恵を受けるラッキーな選ばれし搭乗客がいるのです。
決定権はあくまで航空会社側にありますが、搭乗客の中には無償アップグレードを狙い必死な方々も…
どうしてもタダで格上げしてほしい!とアップグレードを求める搭乗客のなりふり構わぬ口説き文句を紹介します。
1. 創業者と友達
英航空大手ヴァージンアトランティック航空によると、もっともありがちな呆れた言い分として挙げられるのが、ヴァージングループの創業者リチャード・ブランソン氏と架空の友人関係にあるというものです。「友人のブランソン氏はアップグレードを約束してくれた」と主張する搭乗客も多いとか…職員も大変ですね。
2. 米ラスベガスで有り金全部すったから
「一攫千金の夢破れ、傷心の私を慰めて作戦」でしょうか?職員の同情心に訴える系ですね。本当ならば気の毒な気もしますが、普通に考えればすごい言い分です。
3. 贔屓のサッカーチームが負けて動揺しているから
「マンチェスター・ユナイテッドが負けて動揺している。気を取り直すためのスペースが必要」…まあ、どんまい…としか言いようがありません。
4. 手品を見せるから
ちょっと見たい気もしないではないですが…
5. 赤ちゃんが閉所恐怖症
「生後間もない赤ちゃんが閉所恐怖症だから、もっと広いファーストクラスにアップグレードが必要」
6. 妻が妊娠中
「妻が妊娠中で夫である私にとって、今とっても非常にストレスが溜まる時期だから、私をアップグレードしてください」…妻じゃなくて、自分かい!
7. 妻の隣に座りたくないから
「妻の隣にどうしても座りたくないからアップグレードして欲しい」…99,9%断られたでしょうね。
8. 失恋直後だから
「誕生日に失恋したばかりで…もしアップグレードしてくれたら心の傷も癒されるかも」と主張する青年。
9. 育児から逃げたい父親
「(自分の)赤ちゃんがぐずって泣いてばかりで全然眠れないから、静かな席にアップグレードして欲しい」おい、夫よ…職員だけでなく、妻も呆れたことでしょう。
10. ビジネスクラスの上司に自慢したいから
「僕をファーストクラスにアップグレードしてください、バーから上司に手を振ってドヤりたいんです」自分だけエコノミークラスで上司がビジネスクラスなのが相当お気に障ったようです。
なんだか読んでいるだけで、航空会社職員たちの呆れ顔が目に浮かびます。言うだけならタダ、ダメ元でのアップグレードおねだりなのでしょうか? そこまでして手に入れたいビジネスクラスやファーストクラス。やはり快適でラグジュアリーなあの空間には、それだけ人を惑わす魅力があるということでしょう。
その他にもよくある言い分としては、誕生日や新婚旅行、また身長が高い乗客の場合は足元のゆったりしたスペースを確保したいからといった理由が多いそうです。
It seems some chancers will try ANYTHING to get a free upgrade on their flight http://t.co/MZL6VftWA2 #BestRequest pic.twitter.com/G71AZgzKZe
— This Is Local London (@local_london) 2015年8月4日
とはいえ、こうした言い分や口説き文句でアップグレードが叶うわけではありません。航空会社のマイレージカードの会員として、頻繁にフライトを利用するカードランクの高い律儀な利用客が選ばれる傾向にあるようです。
でも、あまり飛行機に乗らないからといって、決してアップグレードの幸運にあずかるチャンスがないというわけではありません。アップグレードされる座席の雰囲気にふさわしい身なりの整った服装をしていれば、だらしない品性に欠けた服装の場合に比べてアップグレードの女神が微笑む確率はグッと高まるそうです。ちなみに、スーツ着用で臨む必要はまったくありません。
もし次回のフライトでアップグレードを期待するならば、少しキレイめファッションで運だめししてみてはいかがでしょうか?