配管工が91歳の依頼者に出した請求書がバズる

築100年超えは当たり前、古い建物が多いヨーロッパの住宅事情で起こりやすい問題といえば、水回りの配管トラブル。 配管そのものが古い上に硬水ということもあり、セントラルヒーティングの不具合や配管の詰まり、水漏れなど水回りのトラブルに悩まされる住人は多いのです。

配管トラブルが発生すると配管工の出番です。しかし、ヨーロッパの多くの国では即日修理など夢のまた夢。大抵の場合、運が良ければ数日、平均で1週間から最悪2〜3週間ほど修理に日数を要するのです。その間、お湯が出ない、ヒーターが使えない、水の使用不可(!)なんてこともザラ…。そんな中、英国人配管工ジェームス・アンダーソン(52歳)のある行動が海外のネットで大きな話題となっています。

英国バーンリー在住のジェームスは数ヶ月前、91歳の高齢女性宅のボイラーの修理依頼を受けました。女性は一人暮らしで重い病気を抱えていました。すぐにボイラーを修理したジェームスですが、女性に修理費用を請求することはなく、代わりにSNSに以下の投稿をしました。

「依頼女性は91歳と高齢で白血病の末期状態だった。そんな状況にある高齢者から修理費用を請求することはできない。私たちにできること、それは高齢者が残されたときを出来る限り快適に過ごすことができるよう、いつでも手助けすることだ」

請求額0と記載された請求書画像とともに公開されたジェームスの投稿は大きな反響を呼びました。実はジェームスの慈善行動は今回が初めてではありません。これまでにも高齢者や疾患に苦しむ人々、障害者からの修理依頼を無料で請け負っているのです。

これまで配管の修理現場で、配管の修理を必要としている高齢者や社会的弱者がどのような待遇を配管業者から受けているのかを目の当たりにした経験がジェームスの慈善活動の大きな後押しとなっています。高額の修理費用を払うことができない人々を救済するため、配管修理会社Depherを設立しました。

会社の修理費は主に寄付で賄われています。会社の設立にあたり、ジェームスは6000ポンド(2020年1月現在、日本円にして約85万円)を借りたそうです。

「僕が借金をすることで、誰かの生活が救われて安全に暮らすことができるなら、それも悪くないよ」とジェームス。

現在は英国ランカシャー州を拠点に活動しているジェームスですが、他の地域の配管工の協力を得て全国的に活動を展開できればと考えています。

生活に大きな支障をきたす配管トラブル。ジェームスはこうした配管を無性で修理することを通して、多くの人々に善意の心に立ち返るきっかけを示しているのかもしれません。

プレビュー画像:©︎Facebook/Smart Eagles

出典

Newsner

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