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ジーンとくる話

【あなた、どなた?】愛犬の毛皮の中に「密航者」を見つけた飼い主

フサフサ、モコモコな毛が可愛いワンコ。でもこのフワモコの毛、実は色んなものを引き寄せているのです。緑豊かな自然の中を散策したら愛犬の毛に「ひっつきマメ」や「オナモミ」などの植物の種がくっつてきた…なんて経験、ありませんか?

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オーストラリア在住のサリー・ワトキンソンの愛犬「カト」も何かと色んなものがくっつきやすい長い毛皮の持ち主です。しかしある日、カトがくっつけてきたある物にサリーは仰天します。

カトの背中にくっついていたもの、それはなんと小さな「密航者」だったのです。

「母親を失くしたフクロネズミの赤ちゃんをくっつけてきたのです。赤ちゃんはカトを見つけると、カトの背中によじ登り、そのまま家までついてきたのです」とサリーはFacebook で語っています。

優しい性格のカトは特に背中の不審な「乗客」を気にする様子もなく、もう1匹の愛犬ヒューゴも赤ちゃんを警戒することもありませんでした。サリーは夫のジョンと相談した結果、カトの背中にくっついたままの赤ちゃんをカトに乗せた状態で動物病院に連れて行きました。

獣医によると、どうやら赤ちゃんは豊かな毛並みのカトを里親認定していたようです。赤ちゃんは獣医によって注意深く背中から離され、動物保護施設でケアを受けることになりました。しかし、物語はそこで終わりではありませんでした…

翌日、サリーはもう1匹別のフクロネズミの赤ちゃんをカトの毛皮の中に見つけたのです。またしてもこの光景。サリーは目を疑いました。前日に引き続き、再び動物病院を訪れたサリーとカトに獣医もビックリ。しかも二度目の引き離し作業は赤ちゃんがカトの毛皮の奥深くに入り込んでいたため、初回に比べると難航しました。それでもなんとか無事にカトの毛皮の中から取り出された赤ちゃんは前日同様に動物保護施設に引き取られました。

サリーによると、保護施設に保護された赤ちゃんは十分に成長してから元の生息地に戻されるそうです。

おそらく、赤ちゃんの母親はハンターによって殺されたのでしょう。通常フクロネズミは一度の出産で2〜3匹の赤ちゃん産むため、現在サリーと夫ジョンは念のため3匹目の赤ちゃんがいないか注意深く探しているそうです。引き取られた2匹の赤ちゃんが今後無事に自然に適応することができますように。

プレビュー画像: © Facebook/Sally Watkinson