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重度の火傷を負った少年が学んだ「自分を愛すること」

注意: この記事にはショッキングな画像が含まれます

4歳までジョニーはごく普通の男の子でした。同じ年代の子供達と同様に、元気一杯に遊びまわりる楽しい日々を送っていました。そんな平凡ながらも幸福で満たされたジョニーの幼少時代はある日、突然幕を閉じてしまいます。2003年11月20日、庭の倉庫で遊んでいたジョニーを予期せぬ不運が襲ったのでした。

 
 
 
 
 
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「その倉庫はかなり広く高さもあり、刈り取った牧草ロールでいっぱいでした。7歳の姉ジョアンナと牧草ロールを積み重ねて『要塞』を作るのがお気に入りの遊びでした。小さな要塞の中は暗いので、懐中電灯を持っていなかった私たちは小さなロウソクに火をつけました」とジョニーは当時を振り返り語ります。

そして悲劇は起こりました。

Youtube/Barcroft TV

ジョニーは積み重なった牧草ロールの上に登っている間、姉は倉庫を出て何かを取りに行っていました。ロールの頂上に登ったジョニーは庭で愛犬マックスが吠えているのを聞き、マックスを呼びました。幼い主人のもとへ急いで駆けてきたマックスでしたが、牧草ロールの隣に置いてあったロウソクを倒してしまいます。

Youtube/Barcroft TV

「火はあっという間に燃え広がりました。すぐに倉庫に戻ってきたジョアンナは『飛び降りて、ジョニー!早く!』と叫びました。でも恐怖のあまり身がすくんでしまい、飛び降りことはできませんでした。積み上げられた牧草ロールはとても高く、そこら中火の海でした」

ジョニーを救い出したのは年長の姉レアでした。燃え上がる倉庫に飛び込んだため、レアは重度の火傷を負ってしまいます。しかし、ジョニーの容体はさらに深刻でした。

Youtube/Barcroft TV

ジョニーは全身の95%に火傷を負い、両手の指全てと耳を失ってしまいました。姉の勇気ある行動のおかげで九死に一生を得たジョニーでしたが、火傷による後遺症に苦しむことになります。何度も手術を受けたものの、火傷痕が元に戻ることはありませんでした。ジョニーが思春期に差し掛かる年頃になると、事態はさらに悪化します。

「心に深い傷を負うようなトラウマになる辛い体験をしました。特に12歳の頃は酷かったです。残酷な言葉に押しつぶされました。モンスター呼ばわりされ、酷い言葉を浴びせられ、いじめられました」と現在18歳になるジョニー。

 
 
 
 
 
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いじめにより自尊心を傷つけられた結果、ジョニーはますます事故嫌悪に陥り拒食症を発症してしまいます。「自分と友達になりたい人間なんていないんだ」と思い詰め、自殺まで考えるようになりました。そんなジョニーを家族は懸命に支えようとしますが、頑なに拒否するばかりでした。自分の気持ちなんて家族には分からない…とむしろ疎ましく思うほどでした。

出口のない暗闇の中でもがいていたジョニー。しかし、火傷患者の集会に参加したことが大きな救いとなります。自分と同様の体験を持つ火傷犠牲者たちとの交流を通して、自分の体験を話し、他の参加者の体験に共感することで、ジョニーは自分自身に向き合うことができたのです。ありのままの自分を認め大切に思う自己肯定感を徐々に取り戻していったジョニーは、やがて友人にも恵まれます。

 
 
 
 
 
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「自分自身を侮辱しないことにしたんだ。自信は生まれつき備わっているものではなく、自分で築いていかなければいけないものなんだと気付いたんだ」人生を新たな視点から見つめることができたジョニーの言葉には重みがあります。

Youtube/Barcroft TV

ジョニーの物語はこちらから視聴できます(英語音声のみ):

運命を受け入れ、人生を精一杯生きたいと願うジョニーは現在、同じ境遇に苦しむ人々のための慈善活動に参加しています。心理学専攻志望のジョニーの夢は、かつての自分と同様に火傷の後遺症に苦しむ人々が自分自身を受け入れ自信を持ち、外見にとらわれず自ら人生を切り開くことができるようサポートすることです。