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【あなたのブラ、ください!】使用済みブラでカメの命を救う、動物保護団体の珍療法

カメは危険を察知すると、逃げる代わりに甲羅に引っ込みます。甲羅は動きが遅いカメを外敵から守るシェルターのような役割を果たしているのです。カメの甲羅と言えば硬いイメージがありますが 、実際にはそれほどでもないようです。カメの甲羅は皮膚や骨でできており、主成分はカルシウムやたんぱく質。甲羅もカメの体の一部なのです。
 
カメにとって甲羅が割れてしまうことは、深刻な事態です。人間でいうなら開放骨折に相当する重症、割れた甲羅の下の臓器の損傷や感染症により死に至ることも多々あります。しかし、アメリカ・アイオワ州の野生動物保護団体職員は素晴らしいアイディアで、こうした甲羅に裂傷を負った多くのカメの命を救っているのです。カメの救助活動に欠かせないモノ、それは多くの女性にとって欠かせないものでもありました。

割れた甲羅の応急処置として保護団体が使っているもの、それはなんとブラジャー。インターネットで不要となったブラジャーの寄付を呼びかけているのです。(ちなみにブラジャーは使用済みでも未使用でもOK)団体の活動内容を知った多くの女性から大量のブラジャーが寄付されています。それにしても、なぜカメの甲羅の治療にブラジャーが必要なのでしょうか?

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その答えは、ブラジャーのフックにありました。まずブラジャーを留めるフックを生地から外し、割れた甲羅に接着します。そしてワイヤーでフックを結び合わせ、割れた甲羅を繫ぎとめ、裂傷部分が再び接合し治癒するまで固定するのです。

保護施設に持ち込まれる甲羅を損傷したカメの多くは、道路を横断中に車に轢かれたケースが多いそうです。また近年では森林火災が頻繁に発生しており、火傷などの重症を負った動物も多く施設に搬送されているとか。

多く寄付されたブラジャーのおかげで、当面はカメの甲羅治療の物資には困らない見通しとのこと。ちなみに現在はブラジャーの寄付受付は停止しているそうです。不要になったブラがカメの命を救うことになったユニークな医療措置。快くブラジャーを寄付してくれた多くの女性に施設職員一同感謝しているそうです。