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ストーリー

子供を連れて行った水族館。ある水槽の前で他の子供の叫び声を聞き、慌てて目を向けるとそこはまさかの地獄絵図だった

小さい頃によく行った水族館。イルカショーを楽しみ、シャチの大きさにびっくりし、見たこともないちょっとグロテスクな海の生き物にゾクッとしたり…水族館はまさに子供がワクワクする学びの場。

茨城県東茨城郡にあるアクアワールド茨城県大洗水族館で2019年11月にリニューアルしたある水槽が話題になっています。
その水槽とは、子供が実際に海の生き物に触れることができる体験型の「タッチングプール」。体験型と聞けばどこにでもあるように思えるのですが、ここアクアワールド茨城県大洗水族館のタッチングプールは、なんと子供が怖がる水槽があることで話題になっているのです。その証拠に子供の叫び声が聞こえてくることもしばしば。なんでそんなに怖いかというと、その理由はこれ。

そう、このタッチングプールには深海コーナーからの参加者「タカアシガニ」がいるのです。
甲羅は20センチ程度、脚を伸ばすと全長150センチにもなるタカアシガニ。この水槽に手を突っ込めと?大人でも嫌です。怖い。さらにはこんな注意書きが

「あしはとれやすいのでさわらないでね」

勇気を出して触って見たら、足が取れたなんて子供にとってはトラウマ級のホラー。水槽を前に怖がり「ヤダー!!!!」と叫ぶ光景は、子供にとって楽しいはずの水族館ではまるで地獄絵図。実際に目撃した人も。

子供を恐怖に陥れるなんとも不穏なこの水槽。水族館の方の話によると、昨今の深海ブームを受けて触ってもダメージが少なく、かつ大きくて観察しやすい生物ということでタカアシガニを選抜したとのこと。注意書きにある「足が取れやすい」というのは、カニは危険を感じると自分で脚を切り離して本体は逃げるという習性があるからだそう。なので、できれば甲羅に優しく触れてください、とのこと。

またカニの甲羅には、甲羅をすみかとして別の深海生物が付着しているそうで、そこも注目ポイントだそうです。

深海生物に興味を持って欲しいというスタッフの熱い思いからできたこのタカアシガニのタッチングプール。結果子供を恐怖に陥れることになってしまいましたが、逆に言えばこのような体験はこの水族館でしかできない貴重なもの。気になる方はぜひ触りに行ってみてください。