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ジーンとくる話

【遺伝子異常の猫】片目 & 4つ耳の子猫を引き取った家族

2018年2月、オーストラリア人動物愛護運動家が、メルボルン郊外の一軒家の床下から小さな子猫を発見しました。生後2ヶ月ほどの子猫の姿は一目みたら忘れられないほどにショッキングなものでした。変形した耳が4つあり、目は感染症により重度の炎症を引き起こしていました。

すぐに子猫は最寄りの街ジーロングの動物愛護団体が運営する獣医医療施設へ搬送されました。子猫の目は深刻な感染症のため、早急に切除しなければ命に関わることが獣医の診断により明らかになりました。また、通常の耳の前に生えた「第二の耳」は、特に健康上の問題はないため治療の必要はないとのことでした。

子猫は動物愛護施設に保護され、施設職員のジョージア・アンダーソンによって看護を受けることになりました。

「片目を除去した4つ耳の子猫が保護されたと聞いて、いてもたってもいられない思いでした。まだ術後の痛みが癒えないだろうに、抱きしめると喉を鳴らし、頬ずりしてくれました」とジョージア。

以来、ジョージアの手厚い看護の甲斐もあり、術後の経過は順調でした。「フランケンキティ」と名付けられた子猫が温かく心地よい環境でしっかり回復できるよう、ジョージアは自宅に連れ帰りました。

「まだ術後の痛みが残った状態でしたが、新しい住処が気に入ったようで子供達や他のペットともすぐに打ち解けることができました。家に連れ帰った翌日には、この子を引き取ることを決意したほどです」

フランケンキティの特異な外見と健康問題は遺伝的欠陥によるものでした。片目を切除しただけでなく、過蓋咬合の症状もみられました。

まだ歯が生えそろっていない子猫のため、犬歯が口蓋を傷つけることはありませんでしたが、歯が十分な大きさに生えると口を閉じるたびに犬歯で口腔内を切ってしまうことになります。数ヶ月後、下顎の犬歯を抜歯し、フランケンキティは安全に口を閉じることができるようになりました。

こちらは保護されてから約1年のフランケンキティ。見違えるような成猫に成長しました。右目の手術跡もすっかり回復しています。

 
 
 
 
 
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There’s no room for anyone else on this teeny tiny greyhound bed mum, I swear. #legsfordays #gazelle #frankenkitten #catsofaustralia #strikeapose #noroom #bedhog #cattitude #purrfection

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2年たった今でも元気にジョージア宅でペット仲間と幸せな毎日を送っています。

 
 
 
 
 
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Eleanor has decided she likes being the little spoon 🧡 #makingprogress #timidcat #fosterwin #adoptdontshop #gaws #rescuelove #frankenkitten #fourearedcatsofinstagram

frank_n_kittenさん(@frank_n_kitten)がシェアした投稿 –

発見が遅れていれば手遅れになっていたところを救出されたフランケンキティ。不思議な4つの耳を持つこの猫が今後も末長く幸せでありますように!

プレビュー画像:©︎Instagram/frank_n_kitten