祖父母の60回目の結婚記念日を撮影した写真家

ウェディングフォトグラファーのアビゲイル・リディックは、カップルの愛情溢れる表情を捉え、幸せな瞬間を切り取るプロです。ニュージャージー州に暮らすアビゲイルの今回の写真撮影のクライアントは、かなり特別なカップル。彼女の祖父母だったのです。

ブラウン夫妻はこの6月、結婚60周年を迎えました。1959年6月6日に祭壇で永遠の誓いを立てた2人に、孫娘のアビゲイルが60周年記念撮影を申し出たのです。それもウェディングドレスとスーツを着て。

「2人に特別な時間を過ごして欲しいと思いました」アビゲイルは言います。「孫の私にとっては、私たちのためならなんでもしてくれる優しいおじいちゃんとおばあちゃんだった2人に、夫婦としての大切な時間をプレゼントしたかったのです」

ウェディングドレスを着るのは78歳のジンジャー、彼女の手を取るのは83歳のジョージ。夫婦の間には4人の子どもが生まれ、さらに孫が18人、そしてひ孫が19人もいるのです！

「祖父母にはなんだってお願いできるんです」とアビゲイル。「2人はユーモアのセンス抜群で、いつも冗談を言い合ってる。祖父は音楽が大好きで、いつも歌を口ずさんでいるような人。祖母は明るくて賑やかで、祖父の冗談に笑っているイメージです」

永遠を誓った60年前と同じように、今も愛し合うジンジャーとジョージ。シワと経験はずいぶん増えましたが、60年分の幸せな時間を重ねてきました。

ブラウン夫妻の長続きのコツは、以下の3つ。

1. 怒ったまま布団の中に入らない。
2. 許し合う。
3. いつもユーモアを忘れない。

孫娘が捉えた祖父母の美しい瞬間に心打たれます。愛し合う人と60年という長い時間を共有できた2人は、世界で最も幸運な人かもしれませんね。