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電車内で体調不良を訴える男性のため【緊急ボタン】を押した女子高生。しかし乗客の反応に怒りで震えた

よく挙げられるイメージとして、日本人は思いやりがあり、他者に優しいというものがあります。しかしその一方で、日本社会は同調圧力が強く、言いたいことがあっても声が上げづらい世の中であるということは多くの人が感じているのではないでしょうか。

crowded - Shibuya

そんなことを証明するかのようなエピソードが先日Twitterに投稿され、大きな話題を呼んでいます。

Twitter@sakamobi

おっさんが車内で痙攣しながら吐いてて「緊急停止ボタン押して下さい」って言われてもしない大多数の大人達。
そして緊急停止ボタン押した私に「ガキが押すな」「遅延すんのかよふざけんな」って言ったお前らの親にお願いだから合わせてくれよ????

電車でアルバイトに向かう途中だったその高校生は、混み合う車内で、「体調が悪い人がいるから緊急停止ボタンを押してください!」という声を聞いたそうです。

高校生が後ろを見やると、40代くらいの男性がけいれんして、嘔吐をしている姿が目に飛び込んできました。

電車は特急だったので、次に停車する駅までまだ少し時間があったそうです。しかし事態は一刻を争うように見えました。

高校生は、電車の緊急停止ボタンがある車両の後方に向かって「ボタンを押してください!」と叫びました。しかし、誰ひとり動こうとする人はいなかったそうです。

そのため、高校生は止むを得ず人混みをかけ分けて車両の後方へ移動し、自ら緊急停止ボタンを押しました。

しかし車内の人からの反応に高校生は驚いてしまいます。

「遅延しちゃうじゃん」
「子供が押すなよ」

結局その男性は、救急隊員によって救助され、ことなきを得ましたが、高校生は、大人たちの反応に困惑し、自分の判断が間違っていたのではないかと悩んだのです。

しかしそもそも電車内の緊急停止ボタンは、急病人が発生した場合、不審者や不審物を発見した場合などのために設置されています。ですから、この高校生の行いはそもそもの目的にかなった正しい行為です。

また、急病人や車内トラブルで緊急停止ボタンが押された場合でも、電車は基本的には停車せずに次の駅までは走行します。その場で止まってしまう訳ではないので、ボタンを押すことが必ずしも遅延に繋がるわけではないのです。

もしかしたらボタンを押さなかった大人たちは、「緊急停止ボタンを押すよりも、次の駅まで待って降ろしてあげた方が合理的だ」と判断してあえてボタンを押さなかっただけかもしれません。しかし、その高校生の行った行為に対しては多くの賞賛が寄せられており、同時に他人に寛容になれない今の日本の社会を嘆く声も多くあがっています。もし皆さんだったら、同じようなシチュエーションに遭遇したとき、どんな行動を起こすでしょう?ぜひシェアして、まわりの人にも問いかけてみて下さい。