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生後6ヶ月の赤ちゃんが心臓切開手術とコロナウイルス感染に打ち勝つ

新型コロナウイルスのパンデミックのなか、小さな命を抱える母親や妊婦さんたちの不安も広がっています。特にリスクのある子どもたちの親は、感染により幼い子がひとり隔離され、病気と戦うことを想像して大きな不安を感じています。そんななか、希望の光を灯すような「赤ちゃんの奇跡の生還」のニュースが届きました。

その赤ちゃんはエリン・ベイツ。2019年10月8日に英国リバプールで生まれた生後7ヶ月の女の子です。生後まもなく先天性心臓欠損症のファロー四徴症(しちょうしょう)と診断されたエリンは、両親のエマとウェインとともに病気と戦い続けてきました。

クリスマスイブを翌日に控えた2019年12月23日、エリンはリバプールのアルダー・ヘイ小児病院で心臓を切開する大手術を受けました。手術は成功したものの、手術の2日後、エリンは集中治療室に戻ることに。呼吸器疾患を生じるRSウイルスに感染したのです。肺虚脱の後、気管支軟化症と診断され、症状は重篤化。幼いエリンは人工呼吸器が必要な危機的な状態に陥りました。さらに追い打ちをかけるように、2020年4月10日、生後6ヶ月を迎えたエリンに新たな診断が下されました。

エリンが新型コロナウイルスに感染したことが確認されたのです。両親は悲しみに打ちひしがれました。

しかし、エリンは戦うことをやめませんでした。この小さな戦士は新型コロナウイルスに打ち勝ったのです。重い病気を抱え、多くの危機を乗り越えてきた小さな女の子はコロナ感染からも生還したのです。エマとウェインは恐怖で震えるような2週間の後、ようやく心から安堵することができました。そんな両親を、エリンはまるで「心配しないで!」とでも言うような優しい笑顔で出迎えました。

医師たちもエリンの闘志に驚き、感動しています。エリンがコロナ感染から回復したことが確認されると、病棟のスタッフ全員が、勇敢な患者と両親に拍手を送りました。

エリンがCOVID-19から完全に回復したことは、世界中の多くの人々にとって希望となります。心臓と肺に疾患をかかえた小さな赤ちゃんでも、ウイルスに抵抗できることを示したのです。

しかし、エリンと両親の戦いはまだ終わったわけではありません。エリンはこの先も心疾患の治療を続ける必要があります。エマとウェインは、エリンがこれから直面する問題を解決するために寄付を募るサイト立ち上げました。また、フェイスブックのグループに登録すればエリンの成長を追うことができます。

プレビュー画像: © Facebook/Emma Bates © Twitter/Caalf01