3歳の女の子の命を助けるため、この女の子の上を走行したトラックドライバー

交通事故は誰にでも起こりうること。どんなに熟練のドライバーでも、事故を起こす可能性を0%にすることはできません。他のドライバーのミスで不慮の事故に巻き込まれることも、目の前に突然子どもが飛び出してくることもあります。もちろん間一髪最悪の事態を免れることもあるでしょうが、いつもそうとは限りません。

今年6月、スウェーデン人のトラック運転手ラーズ・ゴーランは、ボスニア湾沿岸を通る高速道路を走行中、間違いなく悲劇になったであろう事態をほんの数センチ、間一髪というところで防ぎました。

Pixabay/andreas160578

この衝撃的な事件が起こったのはスウェーデン東部沿岸沿いの静かな町、キラフォロス。両親と一緒に高速道路のサービスエリアを訪れた3歳の女の子は、昼食を取った後、トイレに立ち寄った父親を母親とトイレの前で待っていました。元気いっぱいで辺りをうろちょろしていた女の子は、高速道路の方に走り出します。

高速道路に飛び出そうしている娘に気づいた母親は、パニックになって後を追います。しかし後一歩というところで、女の子は母親の腕をすり抜け高速道路に飛び出てしまったのです。この時、ラーズ・ゴーランのトラックは、女の子から40〜50mの地点を走っていました。

「女の子の母親が高速道路の沿道にいたので、右側にハンドルを切ることができませんでした。残された選択肢はただひとつ。女の子の真上を走ってタイヤで轢かないようにするということでした」1968年からトラックドライバーとして走り続ける熟練ドライバーのラーズは言います。

しかもトラックは数トンの荷物を積んでいましたが、ラーズはコントロールを失うことなく見事にブレーキを踏みます。ラーズに許された判断時間はわずか数秒でしたが、サービスエリアに差し掛かるさいに念のために減速していたことが功を奏したそうです。

「あの時何を考えていたか、覚えていません。でもとにかくショックを受け、恐怖に陥りました。停車した後、一体どうなったのか、みんな無事なのか定かではありませんでした。車から出たら、遺体が転がっているのではないか…生きた心地がしませんでした。でも本当に幸いにも女の子も母親もほとんど無傷でした」ラーズは振り返ります。

女の子も母親も少し転んで擦りむいた以外、外傷はありませんでした。地元では勇敢で決断力のあるスーパードライバーとしてすっかり有名人になったラーズですが、本人はいたって謙虚で、全ては幸運のおかげだと言います。

最悪の事態を免れたのは、もちろん幸運だったということもありますが、田舎道でも注意を怠らずに運転していたラーズのプロの仕事による部分が多いでしょう。どんなに注意していても、事故に巻き込まれることはありますが、細心の注意を払っていれば被害は最小限で済むかもしれません。

プレビュー画像:©︎Facebook/Johan Bergquist

出典

newsner, sverigesradio, aftonbladet

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