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ネットで話題

戦利品のライオンを前に笑顔で写真に収まる男女。数秒後、背後から起こることに思わずゾッとする。

趣味や娯楽として合法的に野生動物の猟をする「トロフィーハンター」。生活のためや害獣駆除の目的ではなく、娯楽の一環として野生動物を殺す行為や、射止めた獲物を前に笑顔で自撮りする写真がこれまで幾度も物議を醸しています。

特にアフリカでは、主にアメリカやヨーロッパの富裕層のハンターたちが娯楽目的でトロフィーハンティングに興じており、その数は年間1万8000人以上と言われています。

アフリカの森やサバンナでは、毎年約600頭のライオンがトロフィーハンティングによって殺されており、問題視されています。特に成体のオスライオンは、富裕な外国人ハンターたちから記念品として特に狙われやすい傾向にあります。

2016年、ある動画が大きな話題を集めました。

動画の男女は銃で仕留めたライオンを前に意気揚々と記念撮影に臨んでいました。しかしライオンの息の根を止め、笑顔のトロフィーハンターは背後から迫りつつある危険に気づきません。

女性:「このライオン、すごく大きいわね!」

男性:「銃を上に向けて、カメラをまっすぐ見て! …..最高のショットだったよ」

大きな獲物を仕留め、興奮冷めやらぬハンターたち。しかし、動画の1:02から衝撃的な展開に!

殺された仲間のため復讐を果たすライオンの動画の再生回数はすでに1800万回を超えています。

この動画は作り物ですが、現実に日々起きているトロフィーハンターによる娯楽を目的とした野生動物狩りへの問題提起が動画製作者の意図するところです。

毎年、ライオンやサイ、象、その他サバンナの稀少な動物を含む無数の動物たちが人間の娯楽のためだけに殺されています。

動画ストーリーの中では大自然の裁きを受けることになったハンターですが、実際のトロフィーハンターたちは何の社会的制裁を受けることもありません。このような残酷で無意味な殺生の禁止を訴える活動を署名を通して支持することも可能です。動物が激減し手遅れになる前に、早急な対策がとられるよう願うばかりです。 

※この動画は作り物であり、実際にはライオンも人間のどちらも危害を受けていません。

プレビュー画像:©︎YouTube/Jayden Tanner

戦利品のライオンを前に笑顔で写真に収まる男女。数秒後、背後から起こることに思わずゾッとする。戦利品のライオンを前に笑顔で写真に収まる男女。数秒後、背後から起こることに思わずゾッとする。