ひとりで大聖堂を55年も建設し続けているスペインの老人

スペイン・マドリード近郊のある片田舎。そこには92歳になる風変わりな老人の姿がありました。 この老人ドン・フストが修道院に入ったのは、まだ年若い頃でした。

YouTube/ Great Big Story

修道院の生活は素晴らしかったものの、8年後、彼は結核に倒れてしまいます。同じ修道院のカトリックの兄弟たちは、感染することを恐れてドン・フストに出て行って欲しいと伝えます。あまりにも悲しい時期でした。失望のどん底の中で、ドン・フストはある誓いを立てます。もしこの病から回復できたら、自分は神のためにどんなことでもする、と。

ほどなくしてドン・フストは、幸運にも病から回復することができました。するとすぐに、ある行動を起こします。1960年代初頭、彼はマドリードから20キロほど東のメホラーダ・デル・カンポの家族が所有していた土地に、巨大な何かを建設し始めたのです。親族からでさえも、頭がおかしくなってしまったのだと思われました。

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それは巨大な大聖堂です!たった1人の手で、40メートルものドームを持つこの建物を作り始めたのです。すべては結核の時に立てた誓いを守るためでした。

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この途方も無いプロジェクトは、当初はドン・フストが受け継いだ遺産で行われていました。それでももちろん足りなくなり、次は彼の家族が所有していた土地の一部を分割して売ることによって賄われました。最終的には、観光客や民間企業からの寄付でなんとか資金を繋いでいる状態になりました。建設作業員が廃材などを寄付してくれることもあったと言います。

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実際のところ、この大聖堂の大部分はゴミで出来ていると言っても過言ではありません。ドン・フストはゴミ捨て場からレンガを集め、柱の基礎として空のガソリン缶を使い、他にもワイヤー、鉄の補強材、そして古い段ボール箱さえも落ちているものを拾ってきたようなものでした。

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このプロジェクトはなんと55年間も休まず続けられています。建築家としての知識も何もないまま、ドン・フストは大聖堂をここまで建築しました。しかしドン・フストは知っています。92歳となった今、もはや自分が生きているうちにこの建設物を完成させることは不可能だと。それでも信念を胸に、来る日も来る日も自らの手で建設を進めているのです。

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いかがでしたか?ドン・フストの動画は以下よりご覧になれます。皆さんには彼が自分の信念に忠実な偉大な男性に見えますか?それとも執念に取り憑かれてしまった哀れな老人のように見えるでしょうか?ご自身の目で確かめてみてください。

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