かんしゃくを起こした息子の父親がみんなに「謝罪」する

ドイツのケルン在住で2人の子どもの父親であるマルクス・ブランドルは、日頃から様々なソーシャルメディアで子育ての様子を公開しています。 息子2人はまだ乳児と幼児、どこに出かけるにしてもすんなりスムーズにいくことはまずありません。

ある日、幼児の息子が街中でかんしゃくを起こし泣き喚いたことがありました。人々の冷たい視線を痛いほど感じていたマルクスに、心無い言葉を投げかける人までいました。そこでマルクスは、Facebookを使ってみんなに「謝罪」することにしたそうです。

「これはかんしゃくを起こした息子と僕のそばを、頭を振りながら通って行った人たちへの謝罪文です。

どうか許してください!息子は歩道の真ん中に身を投げ打って泣いていました。スーパーの前にある飛行機の乗り物に乗りたかったのです。信じられないですよね!1回たった1ユーロ、私はそこまでケチではないのですが、もうこの日息子は1度ドラッグストアの前のヘリコプターに乗っていました。甘やかしちゃいけないでしょう。それにお客さんが来る予定だったので時間もなくて…いいえ、安っぽい言い訳なんて言っても仕方ありません。私が悪いんです!

飛行機に乗せなかったので、息子は泣きわめきました。身を投げ打って、地面をバンバン叩いて。頭を左右に振りつつ通り過ぎる人たちの平和な日常は、息子のこの行為のせいでめちゃくちゃにされたのでしょう。舌打ちが聞こえました。

私ってなんてダメな父親なんでしょう!

かっこいい靴下と高価そうな靴をはいて、私に『恥ずかしいと思わないのか』と耳打ちした男性がこのメッセージを読んでいてくれたらと願います。私にとって、あなたに良い印象を残すことがどれほど大切なことか、きっとわかってらっしゃるでしょう。あなたのお気持ちよくわかります。ご自分の意見ほど価値あるものはなく、誰も求めていないのにご意見を披露するあなた。人類がみんなあなたの貴重なご意見を聞きたがっているとよくわかっているのでしょう。いずれにせよ、私はあなたの言葉にとても感動しました。ありがとう、サンダルのジェントルマン!

この謝罪文は感謝の手紙でもあるのです。真っ赤な悪魔みたいなメガネをした妙齢の女性は、息子の側でしゃがみこみ、息子にどうしたのかと聞いていました。私は息子の真横に立っているのに。父親の私が息子の隣に立っているのに、その女性は私の息子を救おうというのです。

悪魔メガネのおばさま、あなたはちょうどいい時に割って入ってくれました。うろたえる父親に何か言ったって無駄だということをわかっていらっしゃったのでしょう。だから泣きわめく子どもに直接アプローチした。もちろん赤の他人のあなたから声をかけられた息子は、答えるどころかさらに泣き叫びました。あなたは『ちょうどいい時に来た』と言っていましたね。目が醒める思いでした。

『あなたの息子さんは大変な問題児ね。子どもってこんな風にならないわ。こういう時は叩いたっていいのよ』

たった一言に3つも新鮮なメッセージが入っていた。1、息子も僕もめちゃくちゃ。2、子どもがこんな風に泣きわめくことは滅多にない。きっと何十年もこんなに泣きわめく子はいなかったんだ。3、結局暴力が全てを解決する。

僕らを睨みつけていった通行人の皆さん、きっと僕と同じく多くの親たちがこう思っているはずです。『貴重なご意見ありがとう』って。子育てには参りそうになることもあります。でももちろん改善の余地はいつもあるのです。どうか私たち親をカンカンに怒らせてください。喧嘩上等です。あなたたちの意見がいつも正しいのでしょう、どうか証明してくださいよ。

なに、子育て経験はないけど文句は言いたい?もちろん大歓迎ですよ、是非お願いします。だってそれこそあなた方の強みでしょう。私たち親子のことを何にも知らないのに、堂々と口を出すという厚顔無恥こそあなた方の強みですよ。できることならお礼の印として、皆さんに美しい無人島への片道チケットをお送りしたいものです。心を込めて」

皮肉たっぷりに辛辣なコメントを公開したマルクス。多くの親たちがマルクスのコメントに賛同し、同様の経験をシェアしています。全ての親へ向けた、「ひとりではない」という大切なメッセージです。

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