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ジョーク

今日のジョーク: 盲目の老人を試すバーテンダー

バーを訪れた80歳の盲目の男性。カウンターに腰掛けると、早速ビールをバーテンダーに注文します。

「ワシはもう50年以上も目が見えないんじゃよ。その代わり物音逃さずにしっかり聞き取ることができるんじゃ。このバーで起きてることなら何でも聞くことができるぞ、なんなら賭けてもいいぞ」

「本当に?じゃあ早速お手並拝見させてもらいますよ」とバーテンダー。

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盲目の男性は耳に手を当てて、天井に頭を傾けると何やら聞いているような素振りを見せます。

「2階の廊下の突き当たりにあるバスルームのな…蛇口が開いてるようじゃの」

訝しく思いながらもバーテンダーは甥に2階へ確認に行かせました。戻ってきた甥の証言により誰かが蛇口を閉め忘れていたことが明らかになりました。

「まあ、よくあることですしね。偶然ですよ。他には何か聞こえますか?」とバーテンダー。

盲目の男性はまた耳に手を当てると、今度は床に頭を傾けて何やら聞き取りはじめました。

「地下室から引っ掻くような物音がするのう…きっとネズミの仕業じゃろ」

「そんな、まさか」とバーテンダーは言いながらも、甥に地下室に確認に行かせました。

戻ってきた甥の証言により、盲目の男性の言う通りだったことが明らかになりました。

驚くバーテンダーを尻目に、盲目の男性は再び耳に手を当ててカウンターの後方に頭を向けて何やら聞き取りはじめました。

「誰かが廊下の奥の倉庫でな、誰かが密会しとるようじゃのう…」

甥が確認に行くと、二人の従業員がサボってイチャイチャしていました。

「なんてこった、信じられない!素晴らしい聴力ですね!他にも何か聞こえますか?」すっかり感心したバーテンダー、興奮して尋ねました。

すると盲目の男性はバーテンダーに静かにするように合図を送り、耳に手を当てカウンターに頭を傾けました。

しばらくして顔を上げた男性はこう言いました。

「うん、お前さんとこのビール・サーバーは壊れているようじゃの」

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バーテンダーはビール・サーバーをチェックすると、してやったりの表情を浮かべて言いました。

「違いますよ、故障なんてしてませんよ。問題なく使えます」

すると盲目の男性はすかさず答えました。

 

「そんなこと分かっとるわい、ワシのビールはいつ出てくるんじゃい!」