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娘が学校から一通の手紙を貰ってきた。内容を読んで、涙が止まらなくなった。

2019年1月24日、千葉県野田市に住む小学4年生の女の子(10歳)が、虐待の末に命を奪われる痛ましい事件が発生しました。のちの調査で、少女は両親から激しい虐待を受けながらも、生前に学校で助けを求めていたことが明らかになっています。

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学校で行われた「いじめに関するアンケート」で、少女は「お父さんに暴力を受けています」と明確なSOSサインを示したにも関わらず、救いを求めるその声は、ついに大人たちの耳に届くことはありませんでした。発見当時、少女の体には無数のアザがあり、胃にはほとんど食べ物が入っていなかったそうです…。

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この痛ましい事件を振り返り、同年3月19日に文部科学大臣の柴山昌彦氏が、文部科学省のウェブサイトに投稿し、日本中の学校で配布された全国の子供たちへのメッセージが、「感動する」「知らなかった」と今ネットで大きな反響を呼んでいます。それではまず、原文をどうぞご覧ください。

原文

先日、千葉県野田市で小学4年生の女の子が亡くなりました。その両親には、女の子にひどいケガを負わせ、死なせた疑いなどがあります。この女の子は、勇気を出して助けを求めてくれましたが、大人達はSOSを受け止めきれず、女の子を助けることができませんでした。

私たち大人はもう二度と、このような悲しい出来事をくり返しません。学校は児童相談所や警察などとしっかり協力して、どんな事があっても、皆さんのことを最後まで守り通していきます。ですから、皆さんも安心して、学校の先生やスクールカウンセラーなど周りの大人に相談してください。

もし、直接相談しにくかったら、文部科学省で行なっている、「24時間子供SOSダイヤル」(0120-0-78310(なやみ言おう))に電話してください。
夜間や休日でも24時間、無料で皆さんの相談に乗ります。SNSを使った相談ができる地域もあります。

もちろん暴力に限りません。いじめ、友達とうまくいかない、進路で悩んでいるなど、困ったことがあれば何でも相談してください。

学校が、皆さんの悩みをしっかりと受け止めることのできる場所になり、大人が皆さんから必ず信頼してもらえるよう、私も先頭に立って全力を尽くします。

以上 文部科学省ホームページより引用

Twitter/inuningen

エッセイストで1児の母でもある犬山紙子(@inuningen)さんがこのプリントをTwitterに投稿すると、「素晴らしい」「感動する」といった声が寄せられました。犬山さんの投稿はすでに8.4千件以上リツイートされ、2万件を超える「いいね」がつくなど話題を呼んでいます。コメント欄には「どうか、彼女の命が無駄にならないことを祈るばかりです」や「なんか泣けます」といった声が多数見受けられます。

本来子どもを救う立場の大人や社会が、結果的に子どものSOS信号を見逃してしまった今回の事件。悲しい思いをする子どもがいつか0になるその日まで、虐待・ネグレクト撲滅運動に日本社会全体がより真剣に取り組んでいく必要があるのではないでしょうか。こちらからは文部科学大臣・柴山昌彦氏のメッセージを動画でご覧頂けます。