人気の記事
庭で見つけたネズミのために「ネズミ村」をつくった男性
一目見て「かわいい」と思う人もいれば、腰を抜かすほど怖がる人もいる…ネズミって、そんな生き物ですよね。でも、いくらネズミが好きな人でも、イギリス・シェフィールド在住の動物写真家サイモン・デルの真似をできる人はそう多くはないはずです。
「動物写真家としての仕事の一環で、庭のエサ箱に集まる鳥の写真を撮るのが日課でした。その日も鳥の写真を撮っていたんですが、たまたま芝生の上にちょこんと立っている小さなネズミを見つけたんです」しかし、この後サイモンはネズミが1匹ではなかったことを知ります。
なんと彼の家の庭には、ネズミが家族で暮らしていたのです！その事実に驚きつつも、サイモンはあるアイデアを思いつき、実行に移します。ネズミを追い払うのではなく、文字通り「小さな建設工事」を始めます。
サイモンは、庭のネズミたちが幸せに暮らせる小さな村をつくってあげることにしたのです！ネズミが暮らせるミニ・ハウスだけでなく、小ネズミたちのための小さな遊び場や、ネズミサイズの自転車まで用意。かわいいネズミたちの写真を撮りたいという思いのほかにも、実はサイモンがこの村をつくったのには、ある切実な理由がありました。
「この近所をよく野良猫がうろついているんです。だから、ネズミたちが安心して暮らせる住みかを与えてあげたかった。そこで木の幹を重ねて、ネズミの家族が一緒に暮らせる家を作ったんです。私は悪者ではないということにネズミたちもようやく気づいたのか、最近は近くまで寄って来てくれるようになりました」と語るサイモン。
彼はさらに「自然が好きなんです。こんなにかわいらしいネズミたちと人生を分かち合えることをうれしく思います」と語っています。「ネズミたちは目に入れても痛くないくらいかわいいから、安全な家を建ててあげることができて光栄です」
こうして「ネズミ村」の建設を終えたサイモンでしたが、彼の仕事はそれだけでは終わりませんでした。「毎日庭にネズミ用のエサを置くようにしています。近所を散歩するときに木の実や木苺などを拾ってきては、ネズミたちに与えています」とサイモン。
こちらの動画（英語音声）でキュートなネズミ一家の様子をご覧頂けます。
ネズミ達が迷い込んだ庭がサイモンの家で良かったですね！ネズミの家族は安心してくれる住処が得られて、サイモンはかわいい写真がいくらでも撮れる、まさに完全なる共生関係といえるのではないでしょうか。人とネズミが一緒に暮らせるなんて、素敵ですね！
