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【こう見えて、超長生き】人間よりもはるかに長寿な生き物12

近い将来、「100まで生きる時代」が到来するのではと言われている現在。100年生きることも決して珍しくはない人間に比べて、生き物の寿命は圧倒的に短いという印象を抱きがちです。しかし、必ずしもそうとは限りません。無数の命を育む母なる自然には、人間の平均寿命をはるかに上回る驚異の「長寿」を誇る生き物たちがいるのです。100歳超えてもまだ中年扱い、故金さん銀さんもビックリな超長生き生物12種を紹介します。

1. アルダブラゾウガメ

 
 
 
 
 
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インド洋セーシェル(アルダブラ環礁)に生息するアルダブラゾウガメ。大きいものでは最大甲長120センチ以上、体重は300キロを超える、リクガメの一種です。乱獲により生息数が激減したものの、厳重な保護政策の甲斐あり生息個体数を増加に転じることに成功。現在は絶滅の危機を脱し、安定した個体数を維持しています。2006年にアリポーア動物園で死亡した「アドワイチャ」は255歳と推測されており、現在存命中の最高齢は1882年にセント・ヘレナ島へ持ち込まれた「ジョナサン」187歳です。

2. ニシオンデンザメ

 
 
 
 
 
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北大西洋やグリーンランド周辺の海域に生息するニシオンデンザメ。主に低水温の深海に生息することから、現在も生態が完全には解明されていないものの、研究者によれば400歳まで生きるそうです。生殖可能になるまで約150年かかるため、一生のうち残す子孫の数は少ないと考えられています。研究段階にあるため、生息個体数はおろか、現在絶滅の危機にあるのかすら分かっていないそうです。

3. ムカシトカゲ

 
 
 
 
 
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ニュージランドの一部に生息し、原住民のマオリ族から尖った背中を意味する「トゥアタラ」と呼ばれているムカシトカゲ。原始的な姿を残した「原爬虫類」に最も近い現存種です。爬虫類の中で最も成長が遅く、寿命は100年以上と言われています。現在飼育されている個体の中での最高齢は111歳の「ヘンリー」です。

4. アカウニ

研究によれば太平洋の浅い海域に生息しているアカウニは200年以上も生きるそうです。また生殖機能も高齢になっても衰えることなく、100歳のウニが10歳のウニに等しい繁殖能力を持っているそうです!

5. ホッキョククジラ

 
 
 
 
 
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北極圏やその周辺の海域に生息するホッキョククジラ。寒冷な水域での生息に適した平均40センチの厚い脂肪層が特徴的です。最近の研究によると、新陳代謝が極めて緩やかであるため、ガンが進行しにくいという遺伝子構造を持っていることが明らかになりました。60年から70年とされる他のクジラの平均寿命をはるかに上回る150年から200年という超高齢ホッキョククジラが数体確認されており、長寿の理由もこうした体質によるものと考えられています。

6. ホライモリ

 
 
 
 
 
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スロヴェニアやボスニア南西部の洞窟内の水中に生息するホライモリ。暗い洞窟での生活に適応した未発達の目が特徴的です。生後間もない幼体は目の機能を持つものの、すぐに目の成長は停止し最終的には萎縮します。視覚以外の感覚が非常に発達しており、代謝をコントロールし、ときには自らの組織を再吸収することで長期の飢餓にも耐えうる驚きの身体能力の持ち主です。実験では10年間餌無しで生存した個体も確認されています。最近の研究では最長で100年は生きることができるとされています。

7. チューブワーム

 
 
 
 
 
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水深500から800メートルの海域に生息するチューブワーム。体調は数十センチほどですが、種類によっては3メートルにも成長し、250年ほど生きることができます。

8. キバタン、クルマサカオウム

 
 
 
 
 
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オーストラリアに広く生息するオウムの一種。野生では20年から40年程、飼育下では70年以上生きると言われています。ブルックフィールド動物園で飼育されていたクルマサカオウム「クッキー」が2016年に死亡した当時の年齢は83歳。クッキーは最高齢のオウムとして2014年にギネス登録済みです。

9. アメリカン・ロブスター

 
 
 
 
 
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北アメリカの冷たい海域に生息し、大きいものでは爪の先端から尾の先まで体長120センチ、体重20キロにも成長します。温暖な海域に生息するロブスターの寿命が20年であるのに対し、寒冷な海域に生息するアメリカン・ロブスターの中には100歳を超える超高齢ロブスターも。生息海域の冷たい海水により、新陳代謝が低く保たれているためであると研究では指摘されています。

10. カワシンジュガイ淡水真珠貝)

 
 
 
 
 
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A post shared by Linnéa Jägrud (@vattenvargen.waterwolf) on

日本やロシア、中央ヨーロッパにかけて河川に生息しているこの二枚貝は成長が遅く、寿命が長いことでも知られています。個体によっては100年以上生きるものもあり、280年以上生きたという説もあります。しかしながら、個体数は少なく、絶滅が危惧されている種です。汚水や農業用肥料や農薬などにより河川が汚染されたことも生息数減少の原因となっています。

11. 鯉

 
 
 
 
 
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白に赤や黒、金の目にも鮮やかな色合いが美しい鯉。その寿命は40年から50年ほどと言われていますが、飼育環境によってはさらに長生きするようです。岐阜の東白川村で7世代に渡って飼育されていた鯉「花子」は226年生きたそうです。専門家により、採取した花子の鱗やヒレスジの年輪からこの年齢を割り出したとか。1751年から1977年まで、江戸から明治、大正、昭和の時代の中を生きてきたと思うと感慨深いですね。

12. ベニクラゲ

そのユニークな特性から「不老不死」のクラゲとして知られるベニクラゲ。成長した個体がポリプ期に後退し、再び成長するというサイクルを繰り返しているのです。つまり、通常のクラゲのように寿命を全うして生き絶えることなく、幾度も生をリピートしているということです。ベニクラゲは食物連鎖の上では捕食される可能性があるため、若返りを繰り返す個体全てが死を免れるというわけでなはありません。その不思議な生態については現在も研究が続けられています。

人間よりもはるかに長生きする生物たち。その長寿の秘訣は緩やかな代謝にあるようですね。数多くの生物の生態は未だに謎に閉ざされたままです。自然は人間が思う以上に未知で不思議に満ちたものなのかもしれません。

 

プレビュー画像: ©️pinterest/faunafabula.tumblr.com, ©️instagram.com/xavi.animals