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妻の母親がこの世を去った後、夫はある秘密を告白し始めた。

ニッキー・ペニントンは、幼い頃から不安障害に悩まされてきました。なんの前触れもなく、急にパニック症状に襲われるニッキーをいつも支えてくれたのは母親でした。

「不安な気持ちでいっぱいになり始めたら、助けてくれたのはこの世で1人。不安の深い霧の中にいる私を落ち着かせてくれる方法を知っている人は、母だった」

そんな最愛の母が突然この世を去ると、ニッキーの世界は大きく変わってしまいます。しかし同時に、母が残してくれていた大切なものに気づくことになります。その過程をニッキーは次のようにFacebookに綴っています。

「結婚して数週間後、パニックが起こった。『ママに電話しなくちゃ』私がそう言うと、夫はためらいながら『僕に話してみたらどう?うまくいくかやってみよう』と言った。

それで、夫が母の代わりになるか試してみることにした。すると母に話しているかのように、気持ちがだんだん落ち着いてきた。こうして少しづ、母への電話の回数も減っていった。でも母は一度も理由を聞いてこなかった。

母が脳腫瘍でこの世を去った後、ニッキーはこれからどうやって生きていけばいいのか、絶望しかけたと言います。でも隣には、母の代わりに夫がいました。

「母が亡くなった日、私は『私のことを完璧に理解して、無条件で愛してくれる人を失ってしまった。泣き止ませてくれる人を失ってしまった』夫にそう言って泣いた。

「すると、夫は私の知らない母の話をしてくれた。生前、母から私には言わないようにと口止めされていたらしい。

「私たちの結婚式の日、母は夫にメモを渡していた。そして誰にも見せないように、と釘をさされたそうだ。メモはこんなふうに始まっていた。『ニッキーの”たった1人の特別な人”になるには』

そのメモには、私が感情をコントロールしきれなくなると、いつも母が私にしてくれていたことが順序立てて書かれていた。

『ステップ1:ただ聞いて

ステップ2:ニッキーの言うことをよく聞いて

ステップ3:問題を解決しようとしないで

ステップ4:理解していると伝えて

ステップ5:ニッキーが自分の力で気持ちを落ち着かせるまで、話を聞いてあげて。そしたら、あの子は自分で落ち着きを取り戻していくはず。今までずっとそうでした。

本人は気づいていないかもしれない。けれど、ニッキーはいつだって自分で自分を落ち着かせてこれた』

「母は、私の”たった1人の特別な人”をやめようとしていた。いつか自分がこの世を去ったときに、夫が私の支えになれるようにと。

お母さん、私は大丈夫。お母さんは永遠に私の”たった1人の特別な人”」

自娘のことを思い、自らの役割を受け渡していったニッキーの母。母の愛は死後もなお消える事はありません。