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ジーンとくる話

この生き物、ネコじゃないんです。猫が出入禁止の島に1匹だけいる理由を知って、思わず納得してしまった。

キツネと猫。見た目も全く異なる別々の種族の動物ですが…この広い世界には「キツネ」として生きている猫がいるのです。

それがこちらのノルウェー領のスヴァールバル諸島に暮らすキツネ猫、ケシャ。

モフモフの毛色だけはキツネ似とも言えないことはないですが、どう見ても猫! 

なぜケシャがキツネとして生きることになったのか? れっきとした理由があるのです。北極圏に位置し永久凍土に覆われたスヴァールバル諸島では1990年以来、猫の飼育が禁じられています。そのため、島で生活する唯一の猫ケシャは「ホッキョクギツネ」として登録されているのです。猫ではなくてキツネだからOK!とお役所に認定された世にも珍しい猫なのです。

猫禁止の背景には、外来種である猫が島に生息するキツネやネズミから伝染病やエキノコックスに感染することを防ぐための措置だという説もあれば、永久凍土のため死体が腐り分解されず、死体の中で危険なウイルスが生き続ける可能性があるとして埋葬が禁じられているためだとする説もあります。

冬には−30 度が当たり前の極寒のこの島で生活するケシャは、夜は工場の片隅で眠り、日中はお散歩兼パトロールをしつつ地元住民から食べ物をもらったりして気ままに暮らしています。

住民たちにってケシャは島唯一の貴重な猫。そのマイペースな暮らしぶりを尊重しつつ、激しい寒波に見舞われる冬は宿を提供したりと、程よい距離感で見守ってくれているそうです。

公式にはキツネとして生きる世にも珍しい猫、ケシャ。でも本猫はそんなこと知ったこっちゃないという様子ですね…

なにはともあれ、ケシャが地域住民に愛され、自然豊かな北極圏生活を満喫しているのは確かなようですね。今後もケシャが気ままなキツネ猫ライフを末長く送ることができますように!

プレビュー画像:©︎facebook/Международный благотворительный фонд помощи животным “Дарящие Надежду”

この生き物、ネコじゃないんです。猫が出入禁止の島に1匹だけいる理由を知って、思わず納得してしまった。