ちえとくをフォローする

人気の記事

オーストラリアの綺麗な雪だと思って触れてみた。しかし正体を知った瞬間全力で逃げ出した。

2014年3月初旬、オーストラリア東部を未曾有の豪雨が襲い、その影響でニューサウスウェールズ州クイーンズランド州などでは洪水が発生し、大規模な地域で住宅が浸水するなど甚大な被害が出ました。

それから2ヶ月がたった2014年5月下旬、サウスウェールズ州にあるゴールバーンという小さな町で奇怪な現象が発生したのです。ある朝、目が覚めた住民が窓の外を見ると、まるで霜が降りたかのように、町中が辺り一面真っ白い「雪」のような物に覆われていたのです。住民達は始め、その幻想的な光景にうっとりとしたそうですが、「雪」の正体を知ったとき、悲鳴をあげました。

木のベンチや森の木、電信柱…それら全てを覆っていたのは、なんとクモの巣!住人の中には「誤って「雪」に当たってしまい、髪もヒゲも小さなクモだらけになった」と証言する人もいるほどで、まさに町全体がクモに乗っ取られてしまったのです。

事件のキッカケは、3月の大洪水。この地域に生息する大量のコモリグモが迫り来る洪水を避けるため、一斉に草の高い所から”バルーニング”したことが原因とみられました。

バルーニングとはクモが移動手段として使うテクニックのことで、高い木や植物に登ったクモたちは尻から糸を出し、それを器用に操りながらパラシュートのように着地します。そう、クモたちは空からゴールバーンの町に舞い降りてきたのです…。考えるだけでも背筋がゾッとしますね。

ちなみにこのコモリグモ、体長6〜7cmもある巨大グモだそうですが、通常成体がバルーニングすることは稀だそうです。この事実からも、2014年3月に起きた洪水がどれだけ深刻なものだったのか推察できます。

いかがでしたか?一見すると幻想的な光景ですが、巣の中にクモがウジャウジャいると思うと本当に気持ち悪いですね。ちなみにクモの巣はタンパク質で出来ており、クモは自分の巣を食べることで新たな巣を作ることが出来るそうです。なんてもたくましい生き物です。

プレビュー画像:©︎Facebook/Extreme Weather