美人?それともブス?キレイな女性の象徴とされたペルシャ王女がスゴイ。

みなさんは「絶世の美女」と聞いたら、誰を思い浮かべますか?世界三大美女に挙げられるエジプトの女王・クレオパトラ、唐の皇妃・楊貴妃、そして平安時代の歌人・小野小町などを挙げる人が多いのではないでしょうか。

しかし、19世紀のペルシャ(現・イラン)に生まれ、生涯になんと145人もの男性から求婚を迫られた伝説の美女の存在はあまり知られていません。

女性の名はザハラ・ハヌム・タジ・エス・サルタネ。当時のペルシャで繁栄をしたガージャール朝の第4代王ナーセロッディーン・シャーの8番目の娘で、王朝の名前をとってガージャール姫とも呼ばれていました。

ガージャール姫は19世紀のペルシャでは美の象徴と見なされ、セックス・シンボルとしてイラン中の女性から羨望の眼差しを送られました。

もちろん、男性陣がそれほどまでに美しい女性を放っておくわけもなく、ガージャール姫はその生涯に145人もの男性からプロポーズされるほどのモテっぷりでした。当時の男性の目には、ガージャール姫はかぐや姫のように美しい女性に見えたのでしょう。

さらに、ガージャール姫に求婚を断られた男性の中には、そのショックから自ら命を断つ者が続出。合計13人もの男性がガージャール姫の「美貌」の餌食になったと伝えられています。今だったら、到底考えられません。

のちにガージャール姫はペルシャの貴族と結婚し、4人の子どもをもうけましたが、ガージャール姫はその美しい外見のみならず、女性に対し差別的な社会に疑問を投げかけ、女性の人権問題改善に尽力した人格者でもありました。

美の基準というものは、時代と共に変化を遂げ、古今東西様々なバリエーションが存在します。例えば、日本では若さと魅力の象徴とされる八重歯も、一列に並んだ白く輝く歯を理想とする欧米などでは、チャームポイントとして見られることはあまりありません。

ちなみに現代のイランでは、立体感のある鼻が理想とされ、毎年何千人という女性が鼻の美容整形を受けているそうです。こうして多くの人がSNSなどで外見の美しさを競い合う現代を生きる私たちに、美とは一体何なのかガージャール姫が問いかけているような気がしてなりません。

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