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ジーンとくる話

体重530キロの世界最大級のネコ「アポロ」。しかし裏話の闇が深かすぎて、単純に驚けない…

この世界には、私たちがまだ見たことのない様々な動植物が存在します。それは自然の起こした偶然であったり、または人間が作りだしたものであったりと、様々です。

この度、アメリカ・サウスカロライナ州の野生生物保護地区で飼育されている、ある動物の動画が話題を集めています。

 
 
 
 
 
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馬のような胴体を持ち、ライオン、またはトラを思わせる見た目、そしてまるで遠近感を失うようなこの大きな動物は、ライガーと呼ばれる世界最大級のネコなのです。

YouTube/THE REAL TARZANN

このライガー、名前をアポロといい、年齢は5歳だそうです。ライオンの父とトラの母から生まれた交配種のライガーは一般的に両種よりもはるかに大きくなると言われており、アポロの体重は現在なんと約320キロ。たったの2、3歩で時速40マイルの速さまで加速できるなど、ネコはもちろんのこと、通常のライオンやトラの規格をはるかに超えています。

https://www.youtube.com/watch?v=PNMpFShrBuo

公開された動画からは、馬のように歩き、ライオンのように唸る巨大なアポロの姿が見られ、話題を集めています。見たこともないサイズ感のアポロに、驚きとポジティブなコメントがある一方で、ネガティブなコメントも投稿されています。なぜなら、投稿された動画の様子からは、少し歩いただけですぐに息切れをし、5歳とは思えない年老いたアポロの姿があったからです。

YouTube/THE REAL TARZANN

一般的に、異種間にできた動物は寿命が短く、疾患が多いと言われています。また、雄にいたっては、生殖機能を全く持たないと言われています。アポロも例外ではなく、その寿命は短いと見られています。このため、アポロをに見た人からは、強制的な異種間交配への批判、人間の娯楽主義な考え方、倫理を問う意見など様々挙げられました。

YouTube/THE REAL TARZANN

現在、世界には約1000頭ほどのライガーが存在していると言われます。その倫理的観点、また動物保護の観点から、繁殖を禁止する国など、規制を求める声が増えてきているとのことです。2017年アメリカの動物保護団体が共同で出した嘆願書には、異種間交配という非人道的な行為によって誕生した動物には、ガン、口蓋裂、関節炎、うつ病など健康上の問題が起こる可能性が高いことが報告されました。

科学の進歩のより大昔では考えられなかったような事が現実になりうる現在の世の中。多様な動植物がいるからこそ成り立つ地球の生物体系を、その動物の一種である人間の娯楽のために、壊していいのでしょうか。また、そのような行為によって誕生した動物が健康に暮らしていけるでしょうか。動画の中のアポロは、私たちにそんな疑問を投げかけているのかもしれません。