ゲイパレードで、親から拒絶された子どもたちをハグする父

誰にでも訪れる思春期。人生のなかで最も多感で繊細な時期であり、一人の人間としての自我に目覚めると同時に、性に目覚める年代でもあります。 周囲と自分のセクシャリティの違いに思い悩んだり、自分の恋愛対象が同性であることを受け入れられず、苦悩する子ども達も多くいます。

また自分が同性愛者であることを親に打ち明けたとしても、残念ながらすべての親が受け入れてくれるとは限りません。我が子が同性愛者であることを認められず、子供を拒絶する親も決して少なくはないのです。LGBT(ゲイ、レズビアン、バイセクシャル、トランスジェンダー)の権利を求めてアメリカ、ピッツバーグで開催されたプライドパレード。このイベントにある明確な目的を持って参加したスコット・ディットマン。プライドパレードでのスコットの体験がFacebookに綴られています。

「ピッツバーグ・プライドパレードには私たち親も参加していた。私たちは『フリー・ダディ・ハグ』、『フリー・ママ・ハグ』とプリントされたTシャツを着て、何百人もの人々とハグをした。喜びに溢れたハグもあれば、それとは対照的な以下の二人のようなハグも多数あった。僕にとって忘れがたいものとなった二人とのハグについて紹介したい…悲しいことに、今日ハグをした若者の多くに共通していたことだ。

彼は19歳の時、ゲイだということを理由に両親から家を追い出された。それ以来、両親とは絶縁状態だ。僕の肩で泣き崩れる彼の姿に、胸が締め付けられる思いだった。彼が日々、抱いている痛みが少しだけ伝わるようだった」

「同性愛というだけで見放された彼は、パレード当日、『フリー・ダディ・ハグ』のTシャツを着た見ず知らずの他人の姿に、これまでの辛い胸の内が堰を切って溢れ出したのだろう。

もう一人、彼女は道路の反対側からじっと僕を見ていた。僕のところに来たときには、もう彼女の目には涙が溢れていた。目の前に立って僕の見つめるその瞳は一目見たら忘れられないような深い悲しみと無力感でいっぱいだった」

「まるで全身の力を振り絞るかのように、僕に抱きつき、僕もハグを返した。長い間ずっとハグをしながら、僕にお礼を言い続けていた。

彼女の置かれた境遇について、また家族とはどんな関係にあるのか…考えずにはいられなかった。彼女に心の拠り所となる帰る場所はあるのか?アドバイスや助けが必要な時、彼女に頼る場所はあるのか?一体どれだけの辛い過去の記憶を抱えているのか?」

「休暇を過ごす相手はいるのだろうか?彼女の携帯電話に、無条件に愛してくれる誰かからの着信が入ることはあるのだろうか?彼女のことはまったく知らない、それでも彼女が自分のことを最も愛してくれるはずの両親を失ったのだろうということは容易に推測することができた。

世のお父さんお母さん、どうか想像してほしい。あなたの子供が親を恋しがるあまり、赤の他人の腕の中で泣き崩れる姿を。ただ相手が『フリー・ダディ・ハグ(父からのフリーハグ)』と書いたTシャツを着ているというだけの理由で。子供たちの深い胸の痛みについてどうか考えてほしい。どれほど深く傷ついているか、想像してほしい」

「子供にこのような苦難を背負わせる親にはどうかならないでほしい。今日、パレードでこうした数多くの子供達に出会った。もし私が紹介した彼と彼女を知っている人がいたら、話したいことがあれば父親の代わりになっていつでも話を聞くから連絡をするように、伝えてほしい」

心に響く言葉ですね。子供たちを突き放した親たちが、いつの日か子どものありのままを愛し、受け入れられることを願ってやみません。

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