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えらい

【日本が大好き】元仏大統領シラクが亡くなった。しかし犬につけていた名前を聞いてあまりの日本愛に胸が熱くなった

9月26日、86歳で息を引き取ったジャック・シラク フランス元大統領。フランスの人々からは、人間臭く優しさと思いやりのある人間だったと評されており、その突然の別れが惜しまれています。

そんなシラク元大統領、大の日本好きとしても知られていました。今でこそ文化交流の盛んな日本とフランスですが、その距離がぐっと縮まったのは、シラクが大統領を務めた1995~2007年だと言われています。

日本好きの証拠として真っ先に挙げられるのは、何と言っても大相撲関連のエピソード。シラクが大統領を務めていた時、東京に赴任した外交官にはある重要な任務があったそうです。それは、FAXでエリゼ宮殿(大統領官邸)に全力士の成績を送ること。しかも、決まり手を添えて…そう、インターネットがさほど普及していない時代でも、リアルタイムで大相撲の結果を把握しようとするほど、熱狂的な相撲ファンだったのです。

さらにシラク元大統領の肝いりで、2000年には大相撲に「フランス共和国大統領杯」、通称ジャック・シラク杯と呼ばれる友好杯が創設され、2007年まで続くこととなりました。シラク元大統領は、人生で必要なことはすべて相撲で学んだとさえ公言しており、「若い頃に相撲を始めていたらもしかしたら力士になれたかもしれない。身長は十分あるし…(189センチ!)」とインタビューで語っています。

そして熱狂的相撲ファンであることを裏付けるかのように、長年連れ添った愛犬の真っ白なマルチーズには「スモウ」という名前をつけています…ものすごい相撲愛です!

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でもそもそも、どうしてそんなに日本が気に入っていたのでしょうか。シラク元大統領が日本文化と最初に出会ったのは、10代の頃、パリの東洋美術館・ギメ美術館だったそうです。日本の歴史、文明、料理を始めとする生活様式、芸術、文学、スポーツなどに触れ、すぐに虜になってしまった、日本に出会えたことはとても幸福なことだったとのちのインタビューで語っています。また、日本語が話せないことをずっと悔やんでいたことも明かしています。

いかがでしたか?この他にもパリ市長時代には大相撲パリ公演を招聘したり、日本の国連安保理事会常任理事国入りを支持したりと、日本文化を愛し日本びいきだったシラク元大統領。ありがとう、あなたのおかげで日本とフランスとの距離はぐっと縮まりました。どうか安らかに、大好きなスモウと一緒に眠れますように…ぜひシェアしてくださいね!