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母は子どもを守るため、OOを体から取り出し食べさせた。そのおぞましい姿に、背筋に冷たいものが走る。

母の愛は海よりも深いといいますが、母親はつねに子どもに寄り添い、危険を察知すると身を呈して守ってくれる、幼子にとってヒーローのようなかけがえのない存在です。

なかでもクモの世界には、自らの命に代えてでも子どもを守り抜く究極の母性愛をもつ種が存在します。

そのクモの名は「ムレイワガネグモ」。南アフリカ共和国やイスラエルなどに生息しているこのクモは、一体どのようにして子どもを守るというのでしょうか。

※ ここからクモの画像があります。苦手な方は閲覧注意。 

ムレイワガネグモの献身的な子グモへの愛情は、ほかの種とは比べものになりません。オスグモとの交尾を終え、卵嚢を抱えたムレイワガネグモはまず食べることをやめます。これは決してお腹が空いていないわけではなく、内臓が徐々に液状化するためです。つまり胃が溶けてしまっているため、エサを食べることができないのです。

卵が孵化し、中から生まれたての赤ちゃんグモがウジャウジャと外に出て来る頃には、母グモの体内は内臓が溶けてできた液体で一杯になっています。生まれたばかりの子グモには、まだ獲物を捕獲できるほど発達した口がないため、代わりに栄養源として母親の口からしたたる体液を吸って成長するのです。

子グモが孵化してから2週間ほどの間に内臓の液体化はさらに進行します。心臓を除く全ての臓器が溶け、子を養うための栄養源と変わるのです。そしてこの溶液が尽きたとき、母グモは子グモにその体を食べられてしまいます。

内臓が液体化し、それすらも無くなった母グモの体重は産卵時の10%近くにまで落ちますが、子グモたちはまさに骨の髄まで母親の栄養を絞りとるのです。

私たち人間からしてみるとグロテスクに思える光景ですが、厳しい環境で最も効率よく子孫を残すための方法として、ムレイワガネグモが編み出したのがこの「母なる犠牲」だということを私たちは理解しなければなりません。

いかがでしたか?子どものために自ら文字通りその身を捧げるムレイワガネグモ。このクモのお母さんたちは、まさに母の鑑といえるのではないでしょうか。