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ジーンとくる話

【身勝手な元飼い主】鎖に縛り付けられ置いて行かれた母犬と6匹の子犬

ペットを飼うこと、それはペットの一生を責任もって面倒をみるということ。ただ単に運動や食事、住環境を与えるだけでなく、愛情をもって接し健康で快適な生活をペットが送ることができるよう、精一杯サポートすることが飼い主として求められます。

世の中の飼い主の多くがペットを大切な家族の一員として愛情を注ぎ飼育する一方で、飼い主としての資質のない人間に飼われ辛い境遇に生きるペットもいます。アイルランドのロスコモン州の町エルフィン近郊で通行人の目に飛び込んできた光景も、こうしたペットを飼うべきではない人間の身勝手さがもたらした結果の一つでした。

農場の柵の下で発見された若い母犬と6匹の子犬。母犬は何者かに錆びた鉄製のチェーンで柵に縛り付けられており、ろくに身動きができない様子でした。子犬は疲れ切った様子の母犬に身を寄せていました。

母犬と子犬は動物愛護団体によって保護され、ロングフォードの国立動物センターで獣医による診断を受けました。体温が低下しており空腹状態でしたが、幸いにも母子共に健康に問題はありませんでした。

子犬は生後間もないらしく、まだ目が閉じたままでした。一体どのくらい柵に縛り付けられていたのかは定かではありませんが、おそらく出産直後に飼い主に捨てられたのでしょう。

「身動きが取れない状態で放置され、水も食料もなし。もしあのまま通行人に気づかれずにいたら、2歳の母犬と子犬は命を落としていたことでしょう」と保護団体の代表ヒュー・オトゥールは語ります。

母犬はエミー・ルゥ、6匹の子犬はビリー・レイ、ディキシー、ドリー、ドッティ、ジューン、パスティと名付けられました。

「ペットの出産を望むのでなければ、飼い主としての責任を放棄する前にペットの不妊や去勢をするべきなのです」とヒュー・オトゥール。

世界各国で日々多くのペットやペットが生んだ子供が飼い主の手によって捨てられています。今回の一件のようなこうしたペットの遺棄がなくなるよう強く願います。

プレビュー画像:©️Facebook/Ispca