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「紙を丸めて投げ捨てて」ある教師が生徒に出した指示。この教師の真意を知った時、生徒は涙した

長い休みを終えた後、慣れている環境の学校や職場のはずなのに登校、出勤に緊張してしまう。誰もが一度は経験しているこの気持ち。新学期が始まる学校では特に生徒の気持ちは不安定なものです。

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アメリカ・オクラホマ州でミドルスクール(日本の中学校にあたる)の教師をしているカレン・ロエベさんは、ある写真をFacebookに投稿しました。そこに見えるのは丸められた紙でいっぱいのビニール袋。一見ゴミ袋に見えるこの袋は、実はカレンさんがある授業で使用したものなのです。

「紙を丸めて投げ捨ててください」カレンさんの指示に戸惑いながら紙を投げ捨てた生徒。その後、彼らは近くに落ちている紙を拾いあげ、そこに記載されている内容を読みあげました。

writer's block - crushed and crumpled paper on notepad

記載されていたのは、生徒たちが今感じてる「辛い事」。

そこには自殺や両親の服役のこと、また家庭内の薬物問題、病気、など生徒たちのあらゆる悩みが書かれていました。

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悩みが読み上げられる度に、カレンさんは誰のものか尋ね、生徒本人が希望する場合はみんなに悩みを打ち明けてもらいました。打ち明ける生徒の中には辛さのあまり涙を流し、また悩みを聞いた生徒の方も、その内容に心を痛め涙を流していたそうです。

「The Baggage Activity (心の荷物を下ろす活動)」
カレンさんが名付けたこの授業は、生徒一人ひとりに、心を開き、悩みを打ち明け共有する大切さ、決して孤独ではなく皆で支え合っているという事を伝えています。

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カレンさんはこのようにコメントを残しています。
「生徒たちは心を開き、自分が抱えている心の重荷をみんなにシェアしました。私は涙が出るほど心を動かされました」
「生徒がこれからは相手をより理解し、愛する気持ちが増え、そして相手を許せるようになれると強く信じています」

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人はそれぞれ心に荷物を抱えている…そのことを忘れて欲しくないと、カレンさんは生徒の悩みが書かれた紙を袋にまとめて教室に残すことにしたそうです。カレンさんのこの投稿に多くの人が感動し、なんと59万回もシェアされています。

カレンさんの授業は生徒たちの心に深く響いたことと思います。人は誰しも他人に言えない悩みや辛さ、悲しみを抱えるもの。そんな時、その心の重荷を理解し、受け入れ、助け合える、そんな人間関係を築くことのできる社会であることを願いたいですね。