コロナウイルスで観光客が消えたベネチアの街|その運河は澄み渡りイルカが戻ってきた

「水の都」として知られ、中心街の建築物の美しさが魅力的な街ベネチア。近年は大型豪華客船の寄港などによる大気汚染や、その街の美しさを見ようと訪れる観光客の出すゴミなどで環境汚染が問題となっていました。

しかし、ここ数週間イタリアでは新型コロナウイルスが猛威を振るい、ミラノやベネチアを含む北部ロンバルディア州全域と周辺14県が封鎖され、さらにはイタリア全土に渡り移動が禁止されてしまう事態に。

そんな混乱の最中、いつもは観光客で溢れるベネチアである変化が事が起こっていたのです。観光客の出すごみがなくなり水上交通量もほぼ皆無となって閑散となった街、そこを流れる運河を見ると…

なんと澄んだ透明の水が流れていたのです。

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そしてそこにはイルカの姿が!

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また群れをなして泳ぐ小魚も確認できます。

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さらには白鳥の姿も確認できたそう。

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これまでベネチアの運河の水は通常、底にたまった泥がモーターボートで巻き上げられたり、観光客の捨てたポリ袋やごみが浮かんでいたりと汚染され濁っていた状態でした。しかしコロナウイルスの影響で出た外出制限によって、それが水質に劇的な効果を与えていたのです。

「コロナウイルスによるパンデミックで、ベネチアでは予想外の影響が。いつも濁っていた運河の水は水面下で泳ぐ魚が確認できるほど澄み渡って綺麗になったのです」

普段は滅多に見られなかったイルカや小魚が泳ぐ姿に、住民たちは驚きながらもその光景に目を楽しませているそう。また、クルーズ船の寄港などもなく事業閉鎖をしている今、イタリアの大気汚染も劇的に改善されているとのこと。

綺麗な空気に透明な運河。住民の中にはこの外出制限などの措置に感謝をしなくてはとの声も上がっています。
また、このような予想外の展開に住民の一人は「この悲劇的な出来事から学んで、今後は多くの観光客と清潔さのバランスが取れるような街になることを願っている」と語っています。

コロナウイルスの影響で相次ぐイベントの中止や休校措置。悪影響とばかり思っていたのは意外にも人間だけで、地球や動植物たちにとっては全く違う影響を及ぼしていました。

またベネチアに限らず、中国でもここ2ヶ月で大気汚染が大幅に改善され大気汚染が原因で命を落としていたとされる数万人の命が救われることになったとも言われています。

世界経済に深刻な影響を及ぼし、私たちの日常生活にも支障をきたしているコロナウイルスの感染拡大。ネガティブなニュースの中で、ベネチアの運河のニュースは私たちの気持ちを明るくしてくれるものでした。

先の住人の言葉にあるように、私たちは今後この世界規模で起きた出来事から学び、地球環境とバランスのとれた経済活動を目指す事が必要となってきそうです。

※イルカは後日サルディーニャ島カリアリ港で撮影、また白鳥についてはベネチア潟にあるブラーノ島で撮影されたとの事でどちらの運河ではなかったと言う事が判明いたしました。

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